Dear my sister. (ページ41)

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YouTubeイベント裏側大公開ページ41

佐久間side

すっかり火照った体はライブ後特有の高揚感で疲れなんか吹き飛んでいた。
アドレナリンの影響だよって前に阿部ちゃんが言ってたっけ？
詳しい原理は分からないけどテンションが上がっているのは自覚している。

佐「あ～超楽しかったわ～」

初めて俺たちを観る人達にもこの熱を伝えたくて組んだアクロバットを詰め込んだセットリスト。
お客さんのノリもよく大盛況で終える事が出来た。
達成感に足取りは軽くなる。

照と肩を組みながら楽屋へ戻る。
と、大ちゃん！と聞き慣れた声が俺を呼んだ。

佐「え、A？」

そこには最愛の妹、Aの姿。
驚く俺に嬉しそうに抱きついてくるA。

佐「えー今日来ないんじゃなかったっけ？どうしたの1人で来たの？」

俺は腰あたりに巻き付く細い腕を持ってAごと身体を左右に揺らしながら聞く。

『Aね、今日ずっとかくれんぼしてたの』

佐「かくれんぼ？」

『ふふ、ねえ見てー』

そう言ってAが指さしたのはケーキ。
しかも上にはチョコレートで"さくま大介"と書かれている。

佐「おおお！？」

スノ「ハッピーバースデートゥーユー
ハッピーバースデートゥーユー」

ケーキに気づいた俺を囲んで皆が歌を歌ってくれる。俺から離れたAもメンバーに交ざり手を叩きながら歌ってくれた。

岩「火ついてると思って！火ついてると思って！」

照の声にケーキのロウソクを吹き消すマネをする。

スノ「いえーい！」

佐「ありがとうございま～す」

『大ちゃんおめでとう』

佐「Aもありがとう。」

『あのね、このね、ケーキの文字ねAも書いたの』

佐「え！？Aも書いてるの？え、本当にいつから来てたの？？」

深「実はAちゃん、リハ前から現場入りしてます」

佐「嘘！？俺全然聞いてないんだけど！笑」

渡「だってめっちゃ隠れてたもんw」

佐「まじで！？なんか佐久間が知らない間にAが来る流れ最近多くない？」

宮「まあそれだけ親御さんとAちゃんに信頼されてきたって事だよね」

佐「それはありがとうだわ、普通に。この前俺のかーちゃんから舘様に手紙預かって。中身Aの好物のレシピだったの。いつの間にそんなんやり取りする間柄になってんだよってw」

渡「流石だわ」

佐「でもAリハ前から来てたの？」

『うん！』

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