Snow Houseの日常。4th

誕生日(ラ)2 ページ46

「ん、これおいしー！」

佐「え、シャンパン？！いつのまに？！」

深「それ、滝沢くんから笑」



ただ、みんなと一緒にお酒を飲んでるAちゃんを見てると
まだオレンジジュースしか飲めない自分がもどかしくなる。


ラ「未成年なの俺だけかぁ…」


「ラウちゃんもすぐだよ。
私がみんなと会ったのが丁度今のラウちゃんくらいだけど、今日までありえないくらい早かったよ？」


Aちゃんは俺と話すとき、
すごく柔らかい口調で話すし、いつも笑ってて


たった２つしか離れてないのに、
俺のこと、もっと歳が離れた弟みたいに思われてる気がする。


ほかのみんなは、Aちゃんのことを
甘えん坊で、気分屋で、わがままだって言うけど

でもそれはみんなのことを信頼してるからこそで
俺の前ではそんな一面見せてくれない。

正直、すごく羨ましい。


俺だって、
Aちゃんにもっと…


ラ「早く大人になりたい…。
そんで、Aちゃんに子供扱いやめてもらう。」


「え、私子供扱いしてる？」


ラ「してるよ！
でも…実際まだ子供だし…諦めるけど…」


思わずぽろっと本音がこぼれ
隣のAちゃんはちょっと困り顔。

主役に気遣わせちゃダメじゃん…

そういうところが子供なんだって
自分でもわかってるのに。

　


「ラウちゃん…いつもありがと」


ラ「え…なにが？」


「舞台稽古の時とか、ライブのリハのときとか、
色んな場面で私のこと気にしてくれるよね。

私、どうしてもみんなと体力に差があるじゃん？

私が置いていかれそうな時、ラウちゃんが声かけてくれることでみんなが気づいてくれることも多いし、
いつも助かってるんだ。」



そう言って、Aちゃんは
にかっと笑った。


「これからも、よろしくね？」


ラ「もう…//」



途端に照れ臭くなった俺は
とっさに自分の顔を手で覆う。


全部バレてんじゃん。



俺がもっと頼られたくて必死なのも

みんなと早く並びたいって思ってるのも

子供っぽい自分が嫌になって勝手に拗ねてるのも。




本当、

この人には一生敵わない気がする。




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