Snow Houseの日常。4th

お返し2 ページ22

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たまたま用事があって立ち寄った事務所で
俺は次の仕事までの時間を潰していた。


自分たちが載った雑誌をチェックしていた俺は

声がするまで
Aと海人がきたことに全く気づかなかったけど


向こうも俺に気づいていないようで



海人は『バレンタインのお返し』という体のプレゼントをAに渡してすぐ出て行った。



残されたAは
俺の方に向かって歩いてくる。






「うわ、びっくりした…。
ひーくんいつから居たの？」


岩「ずっと前からいたけど？」


「そっか、全然気づかなかった」


岩「…海人にバレンタインあげたの？」


「あげたよ…？」


岩「…なんで？」


「え、なんでって…
いつもお世話になってるし…」


岩「ふーん、お世話になってんだ？」



あいつに何をどう
お世話されてんだか。


油断も隙もねぇな。




「え、だめ？」




Aは明らかに不機嫌な俺を見て
その理由も分からずに少し戸惑っている。



Aが誰にバレンタインを渡そうと
Aの自由だ。



俺が不機嫌になるのはおかしい話。



頭ではわかってるけど、


イラついて仕方ない。






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