Snow Houseの日常。2nd

嫉妬2 ページ35

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「風磨くんから連絡くるの嬉しくて
いつも待っててさ
あの頃は、もうそれで頭いっぱいだったんだよね。
だから会えなくなったとき結構辛かった。」



「もうこれ以上傷つきたくないって、
今まで風磨くんから逃げまわって、
無理矢理忘れようとしてたくせにさ
綺麗に終わったら終わったで寂しいの。
もう感情ぐちゃぐちゃ。意味わかんないよね。」


渡「それだけ…本気で好きだったってことだろ？」


「ふは、相手考えなよって話だよね笑
なかなか重い初恋だったなー」



もう遠い過去のように言うけど


こいつの中にはまだ、

風磨が占拠している。

　

明日も、明後日も、1年後も


きっと一生忘れられない


特別な男。







「しょっぴー…なんか言ってよ笑」




渡「…忘れさせてやろうか」



「え…？」



渡「もう風磨なんか忘れろよ」




俺は強引にAを引き寄せ

何か言いかけたAの口を自分の唇で塞いだ。





「ん、…っ、しょ…た…っ」



こいつの頭ん中全部、

俺しか考えられないようにしたい。



そんな権利がどこにあるのか。


嫉妬に狂った俺にそんなことを考える余裕はなかった。



もう好きじゃないと口では言いながら

まだ同じ男を思い続けているAの中には



こいつをそんな風にした風磨と



唯一、涙を見せた目黒。



俺はどこにもいない。






渡「俺のことだけ考えてよ」




俺は

今までギリギリ保っていた理性をあっさり手放し


だんだん抵抗しなくなったAに



深く深く、口付けた。







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