頼ってね Part3 (ページ24)

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深澤side

照と佐久間の言いたいことも分かるしラウの言いたいことも凄い分かる。

あっ、振り付けの話ね。
　
照と佐久間が揃えることへの拘りを見せる理由はきっと見栄えのこと。シンメで向き合い踊る中、センターで正面向いてラウが同じ踊りをすることで正面から見た振り付けがファンの方に伝わりやすい。一方で、ラウの言うことも分かる。ラウは1人だけ正面向いてる中で俺らと同じ動きをすると見栄えが悪いと思っている。どちらも見栄えを気にしているんだ。
　
車の中で隣に座り話しかけようと思ったけど、乗り込んですぐに帽子を深く被ったからこれは家に着いてからゆっくり話した方がいいなと思って今は放置中。

マ「着きました〜明日は個人仕事ある人だけ朝迎えに来ますので時間確認宜しくお願いします。お疲れ様でした。」

舘「簡単な物になるけどご飯作るから待ってて。」

向「俺も手伝うで！」

ラウはどこへ行ったと周りを見れば逃げるかのように階段を上っていくのが分かった。

岩「俺、そんなにキツいこと言ってた？」

深「言ってないから大丈夫。」

キレながらもラウのことを心配してる照はリビングへ向かわせておいて、取り敢えずラウの部屋に行くことにした。

深「入るよ〜」

返事がないまま部屋に入った。

ラ「何ですか？」

深「ご飯の時間になるから降りておいでって伝えに来ただけ。食べられそう？」

ラ「食べたいけど皆と顔合わせたくないから下には行かない。」

深「おお、そんなにか。分かった。よそって持ってくる。」

ラ「ごめんなさい。」

深「たまにはそんな日があってもいいと思うぞ〜」

今ので分かった。ラウも反省してる。
でも間違ってないことを否定されたから素直になれていないだけ。

深「ラウは部屋で食べるって〜」

阿「完全にメンタルきてる感じか。」

舘「はい、これ持って行ってあげて。」

深「行ってきま〜す」

舘さんがメモに何か書いたのか料理と同じお盆にメモが置いてあった。

深「お待たせ〜食べ終わったら持ってきてもいいし、嫌だったら廊下にお盆出しておいてね。」

ラ「分かった。ありがとう。」

ラウが食べ始めたのを確認してからドアをしめた。