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阿部side
ゲームをしていた時、ソファーに座っていた康二が苦しそうな声を上げ始めた。
すぐに近寄ると明らかに呼吸困難を起こしている息遣い。
途中で聞こえてくるﾋｭｰﾋｭｰという音。
ﾋｭｰﾋｭｰって音がなる、、喘息？
喘息なら吸入薬が必要なはず。
阿「康二、吸入薬ある？」
声をかけてはみたものの、苦しすぎるのか全く言葉を発しなかった。
阿「これ、多分喘息。ﾋｭｰﾋｭｰって聞こえるから。呼吸困難が悪化したら危険だから救急車呼んだほうがいい。」
岩「康二ー？ゆっくり呼吸してみようか。」
深「聞こえてない？」
岩「これ、ダメだ。ふっか、救急車呼ぼう。」
目は開いてるから聞こえてはいるんだろうけど声が出せない時点でヤバイことは確実。
照の咄嗟な判断のおかげで、すぐに救急車がきた。
救「向井さん、分かりますか？」
救「意識なし。すぐに搬送します。」
阿「いつもお世話になってる病院はここです。」
受け入れてくれるかは別として取り敢えず俺らが普段行ってる病院を伝えた。
結局、そこで受け入れてもらえることになり俺らも車で向かった。
ラ「大丈夫かな、さっきまであんなに元気だったのに。」
目「大丈夫。もう康二は病院着いただろうから。」
めめも怖いのか大丈夫とは言いつつ手が震えていた。
病院に着くと既に処置が行われてるとのこと。
1時間後には処置が終了し病室へ移動したと聞かされた。
医「病室に行かれる前に1つだけ宜しいですか？」
阿「はい。」
医「向井さんから喘息持ちと聞いていましたでしょうか？」
深「喘息？？そんなの聞いたことないです。」
医「やはり。実は少し前に受診されていて喘息ということが分かってたんです。本人に身近な人には伝えておいてと言っておいたんですけど伝えてなかったんですね。」
深「ってことは、さっきのは発作ですか？」
医「はい。吸入薬も渡しておいたのですが苦しくなりすぎてどこにあるかなど言えなかったんでしょう。本人はまだ寝ていますので今のうちに対応方法、私からお伝えさせていただきます。」
医師から吸入薬の使い方を聞き、次に発作が起きたとき対処出来るようにした。
康二が目を覚ましたのは運ばれてから2時間過ぎた頃
皆にそういう事は伝えないとダメって説教され、泣きだしちゃって大変だったんだ笑
康二、発作がおきても大丈夫。
苦しくなる前に助けてあげるからね。
end
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作者名：まこ | 作成日時：2020年7月4日 0時
