康二 喘息 ページ20
リクエスト
康二side
数ヶ月前のこと。
咳が頻繁に出るようになった。その時は風邪やと思って市販薬を飲んで仕事してたんや。
でも、咳は出続けたから受診することにしたんや。
受診した結果、風邪やなくて喘息。
子どもの時、喘息なんて経験したことないから大人になってから発症したみたいやな。
医「数自体は少なくなってきていますが喘息による発作で亡くなる方もいらっしゃいます。身近な人に発作が起きたときの対処法を伝えてください。発作を予防するために長期管理薬を処方致します。こちらは長く飲み続けることで効果が現れますのでこちらの指示があるまでは服用をやめないでください。命を守るためにもそれだけはお約束ください。」
向「分かりました。」
薬を持ちシェアハウスへ戻った。
深「おかえり〜どうだった?」
向「やっぱり風邪やって!薬飲んでれば治るって!」
深「了解〜」
咄嗟についてしまった嘘。先生があれだけ身近な人に伝えてって言ってたんに。いつ発作が起こるかも分からん俺がいたら皆に迷惑けるかもやろ?それを考えちゃったから言えへんかったんよ。
服用を忘れずに行い続けたある日。
ラ「今日は康二くんと2人でのロケだ!」
向「楽しみやな!日帰りやけど頑張ろな!」
ラ「うん!行ってきます!」
舘「行ってらっしゃい。」
お世話になるテレビ局の楽屋で待機していると今回のロケ内容が伝えられた。
ラ「え!めっちゃ面白そうじゃん!」
ラウが興奮するのも無理はない。動物の餌やり体験って書いてあったから。確かにこれなら余裕で日帰りロケ出来るな。
俺の喘息は動物の毛が原因で発作が起きたりはしないらしいから大丈夫やな。
ラ「こっち来たー!!」
向「ホンマや!うわっ!!」
気づけば収録開始から2時間が経ってた。
ス「はい!収録終了です!お疲れ様でした!」
ラ「終わっちゃった〜楽しかったです!」
ス「素敵な笑顔を撮影出来ました。ありがとうございました!」
向「ありがとうございました!」
今日の帰りはマネージャーが迎えに来れへんから事務所の人に来てもらった。
事「それでは出発します。」
ラ「康二くん、」
ラウが小声で話しかけてきた。
ラ「煙草臭くない?」
向「そうやな。窓開けてみよか。」
運転手が喫煙者なのか車内に煙草の臭いが充満している。
窓を開けて早く家に着く事を祈った。
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作者名:まこ | 作成日時:2020年7月4日 0時