頼ってね (ページ32)

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宮舘side

翔太が処置室へ入ってから約30分後

看「お連れの方。お話がございますので来ていただいても大丈夫でしょうか？」

舘「はい。」

案内されたのは処置室の隣にある小さな会議室みたいな場所。

医「初めまして。おかけください。」

舘「はい。あの、翔太は？」

医「渡辺さんは病室へ向かっております。こちらを見ていただきたいのですが。」

見せてもらった写真を見ると、医療的な知識がない俺でも骨折してるなと分かるくらいの状態だった。

医「頭を打ちつけてなかったことが不幸中の幸いでした。頭を打ちつけていたら最悪の事態も起きていたかもしれません。」

最悪の事態と聞いたとき、全身が震えた。

本当に不幸中の幸いだったんだな。

医「渡辺さんには、上腕骨頸部骨折という診断をさせて頂きました。こちらは保存療法か手術どちらが良いかご本人と相談して決定させていただきます。」

舘「一般的にはどちらが多いのでしょうか？」

医「当院では保存療法をされる方が多いです。ですが、アイドルという渡辺さんの職業を考えますと、手術をされた方が今後に響く影響は少なくて済むと思います。」

舘「なるほど。手術の場合は入院期間など、どのくらいになるのでしょうか？」

医「当院では入院5日目に全身麻酔をして行います。手術後、筋力が低下するのを防ぐためにも1日半後にはベッド上でのリハビリを開始させて頂きます。術後はその後の病状なども確認しつつになりますが大体は1週間から2週間での退院を勧めております。」

舘「分かりました。色々とお聞きしてしまって申し訳ございません。病室には行っても大丈夫でしょうか？」

医「行っていただいて大丈夫ですよ。痛み止めの薬を使っておりますので痛みも少しはひいているかと思います。職業なども考えまして個室にしてありますので安心してお話ください。私どもの方で夜になりましたら病室にお伺いしますので、今後の治療法について渡辺さんの意思を聞かせていただければと思います。」

舘「分かりました。宜しくお願い致します。」

医師にお礼をしてから病室へ向かった。

病室に入る前にメンバーにだけメールを送信しておいた。