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宮舘side
ス「渡辺さん!!」
スタッフさんが発した一言で曲がいきなり止まった。
渡辺さん、?翔太?
周りを見渡すと俺の幼馴染の姿がなかった。
スタッフさんが覗き込むのは注意されてた穴。
もしかして。。
岩「どうしました?」
ス「渡辺さんが落ちました!!jrの子が先に落ちそうになってギリギリ抱えたと思ったらバランスを崩されたようで。救急車呼びます。」
マジかよ。俺はステージから降り、裏へ向かった。
構造的にこっちが穴の下の部分か。
近くまで行くと人だかりができていた。
舘「失礼します。翔太!!」
倒れていたのは翔太と小さいjr
jrは痛かったのか怖かったのか泣いていた。
舘「jrの子はお願いします。俺は翔太に付きます。」
ス「了解しました。既に救急車は呼んでありますのですぐ到着するかと思います。」
舘「翔太?分かる?」
翔「りょ、ッ、い、」
舘「どこが痛い?」
翔「肩らへん。」
舘「OK。動かさないでいいから。俺が同乗して行く。」
翔「リハ、やらないとッ、はぁ、、」
舘「無理に喋るな。リハーサルのことは頼れるメンバーに任せるから。」
深「いた。あ〜翔太結構酷そうだな。さっきまでの会話聞いてたから舘さん頼んだよ。俺らで位置確認とかは済ませておくから。」
翔「ごめん。。」
深「無理に喋らないの。それにjrの子が落ちそうになってるところを支えたんでしょ?かっこいいじゃん。」
話をしている途中に救急隊員が駆けつけてきた。
ふっかは最低限の荷物を楽屋から持ってきてくれてて、俺はそれを受け取って救急車へ乗り込んだ。
救「病院まであと少しですからね。」
救急車に乗ってからは痛みが強いせいか翔太は一言も発しなくなった。
意識があることだけは少し安心できる状態。
救急車は病院に到着し、翔太は処置室へ運ばれて行った。
看「お連れの方はこちらでお待ちください。」
看護師に案内された待合室の椅子に腰を下ろした。
座ってはいるけど気持ちは落ち着かなくて焦っていた。
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作者名:まこ | 作成日時:2020年4月22日 23時