翔太 大怪我 ページ30
翔太side
今日はコンサートリハーサル
実際の会場を使ってのリハーサルのためメンバーもスタッフさんも気合十分だった。
J「おはようございます！今日は宜しくお願いします！」
深「よろしくな！」
今回はバックにジャニーズjrが立つ。
俺らはバックについてた側だったからこうやって自分たちのバックにjrがいるのは感慨深い。
ス「しっかり出来るリハーサルは今日しかないから気合い入れてやろ。」
まずはバックなしの曲から。
ス「全員聞いて。ここにステージ下へ繋がってる穴があるからここだけ気をつけて。普通に歩いてれば通らない道だから。渡辺と阿部、ラウールは近くで踊る曲があるから要注意。jrには伝えてあるから。」
翔「分かりました。」
スタッフの注意を頭の中に入れ、リハーサルを行った。
照「翔太！もう少し端までいける？穴が近いから危ない？」
翔「いや、これくらいならいける。」
絶対に落ちない程度、横にずれてみた。
照「安全ならそこでお願い。その方がライトが翔太にもよく当たるから。」
翔「了解。」
深「次のバックありの曲もこのままの位置？」
照「予定では。」
深「jrにも言っておいた方がいいよね？さっきの位置ならjrも穴からかなり離れてたけど、翔太がズレたってことはjrの位置も穴に近づくでしょ？」
照「確かに。スタッフに伝えるの頼んでおく。」
俺らはもちろん、jrの皆にも怪我は絶対にして欲しくないから安全面の確認も怠らないようにしている。
ス「次はバックありの曲をやります。位置移動してください。」
俺はさっきと変わらないな。
jrの子達もスタッフに言われたのか、穴を避けながら俺の近くに来た。
ス「曲、お願いします。」
この曲は、サビ終わりに位置移動がある。
ス「そろそろ移動です！」
サビが終わり、移動をしようとした時に事件が起きた。
小学生くらいのjrが移動の際、穴の近くに行ってしまっていた。このままじゃ、確実に落ちる。
長年、ジャニーズjrを経験してきた俺はこの後、起こることが容易に想像できてしまったのだ。
気付いたときには身体が反応し、jrを抱き寄せていた。ギリ間に合った、そう思っていたけどバランスを崩した俺はそのまま危険な穴に落ちてしまった。
次に感じたのは肩あたりからする激しい痛みだった。
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作者名：まこ | 作成日時：2020年4月22日 23時
