頼ってね (ページ26)

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宮舘side

ふっかからの連絡を見て、お粥を作れる材料を買ってから家に帰った。

靴を見る限りは、照と阿部以外帰宅済みか。

深「おかえり〜」

舘「ただいま。康二は？」

深「上で寝てる。」

翔「なんか寝そうだったっていうから起こしたらヤバイと思って皆ここで待機中。」

舘「なるほど。今日の夜は康二以外、鍋でいい？康二のはお粥作るから。」

佐「鍋とか久しぶりだわ！」

ラ「俺も！楽しみ！」

誰も康二の部屋に行ってなかったのは意外だったけど寝てるのを起こしたら可哀想だしな。

部屋着に着替えて、料理を始めた。

鍋は作るのが簡単ってこともあって、いつもより早めの時間で完成した。

照「ただいま。」

阿「めっちゃ良い匂いじゃん！」

深「2人とも同時に帰ってきたんだ！」

阿「そ！同じ局で仕事があったから合流した。それより康二は？」

ラ「上で寝てる！」

阿「え？1人で？？」

深「そう。ゆっくり眠れるようにここで待機してる。」

阿「そっか〜なんか普段なら離れないでとか言いそうなのに。」

舘「俺が様子見てくる。お粥食べれるかも聞きたいし。鍋は出来てるからよそって食べてて。ご飯で足りない人はうどんも買ってあるから茹でて食べていいから。」

そのまま康二の部屋に行き、ドアを開けると明らかに様子のおかしい康二がいた。

舘「康二？聞こえる？」

向「ん。。だて、、？」

舘「そう。どうした？」

顔は思ったより真っ赤で最初がどのくらいだったか把握してないから何とも言えないけど高熱があるのはすぐに分かった。

向「寂しい。。ずっと、一人」

舘「寝てたんじゃないの？もしかして寂しかったけど誰にも言えなかった？」

刺激しないようになるべく優しい声で尋ねた。

向「迷惑かなって思って。嫌われたら嫌やって思って。。」

舘「そっか。康二？誰も嫌いになんてならないし、迷惑だなんて思わないよ。甘えたい時は甘えていい。我慢しちゃうと辛くなっちゃうよ？」

身体を起こして、正面から抱きしめてあげた。普段ならこういうことはしないけど、熱があって理解力がいつもより無くなってる康二にはこれが1番いいかなって。

舘「皆のところ行く？リビングに布団敷けば横になれるし。」

向「行きたい。。」

舘「じゃあ、熱だけ先に測ろ」

体温計を挟んで数分後、数値を見ると38度。

やっぱり高いな。

歩けないって程ではないけど、若干フラフラしてる康二を支えながらリビングへ向かった。