〇香水 ページ9
私はソファで雑誌をみてた。
すると隣にサイバが座ってきた。
｢いつものやつ?｣
と雑誌をみてた。
『うん。』
｢ふーん。…ん?｣
『どした??』
｢まってな。｣
ｸﾝｸﾝｸﾝ…
急に首元を嗅いできた。
『ん、ねぇ、くすぐったいよ…』
｢あぁ、ごめん。
それより、変えた?｣
『ん?なにを?』
｢香水｣
『あ、気づいた?』
｢そりゃ気づくよ。
違う匂いするし。｣
『嫌い?』
｢なんで?嫌いやないよ｣
『よかった。』
この匂い嫌いって言われたらどーしようかと…。
｢このタイプ好きだっけ?｣
『悩んでたら店員さんがきて。
これ僕好きですよ。っていわれて。
それd…｢え、まって?｣ん?』
｢え、まってまって??
普通に話してたけど。｣
『うん?』
｢僕ゆーた?｣
『うん。』
｢店員って男？｣
『うん。』
そりゃそうでしょーよ。。。
｢え、おかしーやろて。｣
『え???』
｢その男が好きな匂い選んだんやろ？｣
『いい匂いだったから…』
｢いや、そーじゃないねん。｣
急に頭を抱えだしたサイバ
『大丈夫?』
｢いや…大丈夫やないわ…｣
『えぇ…』
｢なんか、嫌やな。｣
『え?』
｢なんか、その男に染まってるってことやん。｣
『なにそれ、笑』
｢ちょ、香水変えよ｣
『えぇ、買ったばっかり…』
｢返品や返品。
俺の匂いに染める。｣
『かっこい…』
｢うるさい。黙って染まれ。｣
なにイケメンじゃん。
お店に向かうと先程の店員さんが
店｢また来てくれたんですね！｣
『はい!!』
店｢あれ、友達ですか?｣
｢チッ｣
『ちょ、サイバ！』
｢彼氏やけど。
あとこれ、返品するって。｣
店｢気に入りませんでした…?｣
うるうるとした目で見つめてくる店員さん。
『え、えっと…』
｢はい。気に入らんみたいです。
違うのにします。｣
『サイバ…?』
店｢かしこまりました。
ごゆっくりどうぞ。｣
それからサイバと香水を探した。
｢それちょっとキツイな。｣
『ギャルとかThe女の子がつけそう。』
｢俺苦手。｣
『同じく。』
なんて話ながらやっと。
自分に合った香水が見つかった。
｢うん。いい匂い｣
『よかった。』
｢今度から勧められても断れよ。｣
『はい。』
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作者名：夢 叶 | 作成日時：2019年8月31日 8時
