らくだい魔女短編集 〜リクエスト企画を実行します〜

続き　・フウカside・ ページ14

フウカバージョン

　「…。」

　「…。」

　目が合って最初の一声は何を言うのが正しいのだろうか。

　今までは何も考えず、ただ普通に会話してたのに。

　今はその『普通』でさえも忘れてしまってどうしたらいいのか分からない。


　「……何つー格好してんだお前。それでも女か。」


　…開口一番、ソイツはそう言った。

　唖然した。

　会っていない間に良い奴になってるかと思えば…

　「次代女王がこんな足見せて…皆失神するだろなこりゃ。」

　(こんなにも憎たらしさMAXの生意気な奴になってるとは―――っ！)

　震える手で拳を作る。

　チトセはまだあたしの悪口を延々と言い続けている。

　そんなチトセの腹に一発……拳を入れた。

　「…ってぇなっ！何すんだっ！」


　―――チトセは分かっちゃいない。何にも。


　だけど、もう、何言われても良かった。



　ただ、貴方に会いたい。



　それだけだったから。


　あたしはチトセの腕を掴んだ。


　目も見開いたチトセの腕をグッと引き寄せる。


　肩に顔を埋めて、あたしは震える口を開く。



　「…バカで阿呆なチトセに、逢いたかった。」



　チトセの肩がピクっと跳ねたのが分かる。

　そしたら彼はいつになく苦しそうに言ったんだ。

　「離れろ……見られたらお前の立場が一貫の終わりだ。」


　―――こんな時にまで『立場』を気にしないといけないの？

　折角、逢えたのに？

　そんなの、おかしい。

　「…いい。」

　「は？」

　いいよもう。あたしの立場がどうなろうと知った事か。

　貴方が傍にいないくらい苦しい事をしなきゃいけないのなら。









　―――もう、女王という名だけの肩書なんていらない。






―――――――――――――

　今回は花言葉なしで書きました。。

　ボソ)何か意味わからなくなってきた。←作者、こういう事よくあります。。

　わわ、続きどーしよーっ！(焦)

　と、とりあえず頑張りますっ！(意気込みだけはいいな byユウ)

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