プレゼント、フォーユー ページ32
フウカside
フ「早くっ！」
チ「はぁ？」
眉をひそめるチトセの手を引いて、あたしは廊下を走り抜ける。
途中でメイドさんに
「こら、姫さまっチトセさまもっ廊下は走らないでくださいっ！」
と叱られるけど、放っておく。
叫ぶメイドさんには申し訳ないけど…。
チ「…お前、俺を完全巻き込んでるだろ。」
フ「さぁ気のせいじゃない？」
チ「なわけあるか。」
冷静に突っ込むチトセにあはと笑いながら、廊下を駆け抜けた。
フ「入りまーす…。」
数回ノックをして自分の部屋のドアをゆっくり開ける。
チトセの怪しむ視線があたしに突き刺さる。
チ「お前の部屋なんだからノックしなくても良いだろ。」
そんなチトセにあたしは素早くシっと人差し指を立てた。
フ「ばっか、ユウとアリスがいるんだよ？一応確認して入るでしょ。」
チ「…そうか？」
チトセの乙女心が一ミリも理解できないのがよく分かりながら、あたしは部屋に忍び込んだ。
まぁ心配することはなかった。
フ「…はぁあああ…寝ててよかった。」
二人ともあたしのベッドで身を寄せて寝ていた。
幸せそうで何よりだ。
ふとアリスの手元がキラリと光った。
(ゆ、ゆゆ、ゆび…っ！？)
薬指に光るそれを見つめて、あたしは腰を抜かしそうになった。
よく見れば、ユウにも同じのが光っている。
だ、段階早いなっ！
そう思った後で笑った。
(お幸せに)
机に置いてあった『あれ』を素早く掴み、あたしは即退散。
…これ以上はお邪魔だからね。
フ「はい、お待たせ！」
チトセの手を引き、庭に出る。
チ「何だこれ。」
フ「いーから中開けてみなよっ！」
にっと笑ってそう言うとチトセは不思議そうに首をひねりながら、袋を開けた。
そして目を見開く。
チ「これ…」
フ「チトセ、そーゆーの持ってないでしょ？カイが付けてるの金色だし、やっぱチトセには青かなーって！」
…そう。
あたしがチトセにあげようと思って買ったのは『青いピアス』。
カイがしてるのは金色の輪っかのピアス。
さすがにそれされちゃ、目立って仕方ないから…小さく光る青いピアスに決めた。
フ「今はまだつけなくていい。…大人になってからつけてくれる？」
照れ臭かったから小さくそう言う。
チトセも頬を赤くしながら、でも嬉しそうに笑ってくれた。
チ「…ありがとな。」
フ「ふふ、どーいたしまして。」
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爽(プロフ) - お久しぶりです爽です。お陰様で現在、7,507 hit頂いております。沢山の閲覧本当に嬉しいです！作者の至らない所ばかりで稚拙な部分も祟ると思いますが、これからもよろしくお願いします…! (2021年5月23日 21時) (
レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 4,238hitありがとうございます！作者嬉しい限り、本当に涙です。これからもらく魔女愛を最大級に伝えてまいります今後もご贔屓の程宜しくお願い致します。 (2020年7月16日 17時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - アミさん» 嬉しいせんきゅうありがとう〜！！！！！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ケイさん» もう面白すぎて何回も読み返してるよ〜！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - ユキカさん» えぇそぉ？ありがと〜///((お前やないわ怒byアサヒ (2020年6月21日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年4月7日 12時
