アリス一人で十分です。 ページ31
ユウside
そこでふと、思う。
…チトセはすげぇな。あんな鈍感姫さんの傍で一体どんな拷問してんだか…。
理性を押し付けて耐えている王子さんと、それに覆いかぶって寝ている姫さんを思い浮かべて苦笑いをした。
…俺なら押し倒すわ。絶対耐えらんねー。
向こうの理性の強さに感心していると、アリスの唸り声が聞こえた。
ア「ん〜…ん？」
ユ「…よぉ。おはよ。」
軽い感じであいさつすると…アリスが飛び上がって起きた。
真っ赤にした顔で俺を指さすと、わなわなと震わせながらギャアッと叫んだ。
ア「何で…何でここにいるの！？」
ユ「様子見に来ただけだって。そんな驚くこと？何、彼氏が入ってきちゃダメなの？」
「か…っ！？」とユデダコ状態のアリスを見て俺は心で満足する。
だけどアリスはそれ以上慌てることなく、フイと横を向いた。
…俺なんかしたっけ。
目を点にして固まる俺にアリスは口を尖らせたまま
ア「…私、怒ってるんだから。あんまり話したくない。」
と小さく言った。
その様子を見て、思わず大きな声で笑ってしまいたい衝動に駆られる。
子供かよ←
必死に堪えつつ、俺は口を開く。
ユ「告白でしょ？アリスが怒ってる原因て。」
何も言わないアリスの反応からして、まぁ当たりらしい。
ちょっと嬉しく感じながら、俺は事実を伝えた。
ユ「あのなぁ。好きでもない人に『ハイ好きです』なんて言えるわけねぇだろーが。」
ア「ユウなら言いそうだし。」
ユ「おい失礼だな。」
軽く言い合いをして、俺はふっと笑う。
ユ「俺はアリス一人で十分です。」
ちょっと頬を赤く染めてハイと小さく頷くアリスに…俺は完全ノックオン。
カンカンっと頭で鐘が鳴り響くのを感じながらドサっとベッドにダイブ。
ちょ、ユウ！？と挙動不審になるアリスをしばらく見つめて、アリスの手をパシッと掴んだ。
…どうしてくれるのこの満たされなさ。
ア「！どうし、た…」
お喋りが止まらないアリスの口を…
俺は無理矢理塞いだ。
塞ぎ方が気になるって？
―――そこは聞かないでください。
アリスが何考えてるかなんて、俺には一生分かんない。
けど気持ちだけは一緒だと、思ってる。
縛り上げておきたいくらいに、彼女が愛しい。
恥ずかしくてそんなの言うつもりもないけど。
もし、アリスの前に一人でも狼クンがうろつき始めたら
その時は俺が処分してやるからヨロシク。
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爽(プロフ) - お久しぶりです爽です。お陰様で現在、7,507 hit頂いております。沢山の閲覧本当に嬉しいです！作者の至らない所ばかりで稚拙な部分も祟ると思いますが、これからもよろしくお願いします…! (2021年5月23日 21時) (
レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 4,238hitありがとうございます！作者嬉しい限り、本当に涙です。これからもらく魔女愛を最大級に伝えてまいります今後もご贔屓の程宜しくお願い致します。 (2020年7月16日 17時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - アミさん» 嬉しいせんきゅうありがとう〜！！！！！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ケイさん» もう面白すぎて何回も読み返してるよ〜！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - ユキカさん» えぇそぉ？ありがと〜///((お前やないわ怒byアサヒ (2020年6月21日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年4月7日 12時
