彼女たちはどこですか? ページ24
ユウside
チ「にしても、アイツらどこ行ったかな。」
頭の後ろで手を組んで隣を歩くチトセの言葉に俺は唸った。
ユ「いつも問題起こすかんな。らくだいさんは湖に突っ込むし、おてんばさんは変な男に絡まれるし。」
言いながら沸々と怒りが蓄積されていく。
(あんの野郎ども、次近づいたらメッタメタのギッタギタにしてやるわ)
震える拳を抱え、積もる怒りと葛藤してると。
チ「勘弁してくれって感じだな。」
と同情の眼差しを向けるチトセ。
分かってくれるか友よ…!
ガシッとチトセの肩を掴み、ダバッと滝のように涙が出た。
ユ「だよなーっ!やっぱ、お前がいてくれてよかったわ〜っ!」
チ「ユ…ちょ、離れろって…」
チトセに抱き着き、号泣しながら長い廊下を歩き続けた。
か「二人ともおかえりー♪」
カ「チっチトセ君ユウく…っ!?」
ひとまず自分の部屋に戻ってみようと、ドアを開けた瞬間飛び込んできたのはカイとカリン。
…女子を連れ込むとは良い度胸してんな。
呆れているうちに、チトセが何やってんだと声を出す。
か「え、見て分かんないの?そっかそっかぁもうそんなお歳に…」
チ「勝手にジジィ扱いするな。」
スパッと言い切ったチトセに対し、笑ったカイは机を叩いた。
か「お勉強。おいらって真面目じゃん?」
(学校もろくに来ない奴が何言ってやがんだ)
心の中で突っ込みながら、大きなため息を吐いた。
カ「わたし居なくてもちゃんと分かってるのにねぇ…。」
カリンが不思議そうに呟く。
と。
か「カリンとの時間を楽しみたくて♪」
カ「か、カイ君てば冗談が上手ね///」
またカリンを揺さぶり、楽しそうに口角を上げるカイ。
でも一瞬、その笑顔が曇った。
か「…自分の気持ちもはっきりさせないとね。」
(ん?)
その言葉に違和感を感じたけどあまり気にせず、俺は何となく二人に聞いてみた。
ユ「な。フウカとアリスどこ行ったか知らね?」
カ「ん〜ゴメンね。分からないわ。」
と。
か「…二人なら部屋にでもいるんじゃない?」
その声にピクリと反応したのはチトセ。
チ「…何でお前が…」
そう口を開くチトセの表情は曇りがち。
感じ取った俺はすぐに声を出す。
ユ「あ、ありがとなカイ!チトセ行くぞーっ!」
チトセの肩に腕をまわして部屋を出て行く俺。
(にしても、何で知ってっかな…二人が部屋にいること)
疑問を浮かべながら、俺は廊下を歩いた。
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爽(プロフ) - お久しぶりです爽です。お陰様で現在、7,507 hit頂いております。沢山の閲覧本当に嬉しいです!作者の至らない所ばかりで稚拙な部分も祟ると思いますが、これからもよろしくお願いします…! (2021年5月23日 21時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 4,238hitありがとうございます!作者嬉しい限り、本当に涙です。これからもらく魔女愛を最大級に伝えてまいります今後もご贔屓の程宜しくお願い致します。 (2020年7月16日 17時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - アミさん» 嬉しいせんきゅうありがとう〜!!!!! (2020年7月6日 22時) (レス) id: b0b3a08d76 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ケイさん» もう面白すぎて何回も読み返してるよ〜! (2020年7月6日 22時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - ユキカさん» えぇそぉ?ありがと〜///((お前やないわ怒byアサヒ (2020年6月21日 17時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2020年4月7日 12時