ヤケクソって最強っ！ ページ31
アリスside
「お前…っ！覚悟しやがれっ！」
そんな声がして、私はサッと振り向く。
男がうなりを上げて拳を振り上げてくるのに気づいたっ！
ア「カリンっ！」
カ「キャアっ！」
握っていた手を引いて反対方向に突き飛ばす。
男の拳は運よくスルッとかすめていった。
(嘘、この展開は想像してなかった…！)
よろめいた男を見て歯を食いしばり、別の男のお腹を肘で一発入れる。
もう、ヤケクソだっ！
私は腕を振り回して近くにいた男たちを追い払った。
ア「どっか行ってーーーっ！」
「なっ何なんだっ！？」
…ヤケクソってのは結構いいもので、何発かは男たちに命中した。
ヤケクソって最強♪
勝気になった私は戸惑う男たちを睨みつけて、カリンの前に立ちはだかった。
ア「私に近づかないほうがいいよっ！もし本当に近づくのだったら…。」
握っていたカリンの手を離して、その手で男たちに指をさす。
ア「私が相手になってあげるっ！こう見えても一時期はグレてた時あったんだからね！？」
昔、心が引きちぎれるような思いになった時があった。
母さんも父さんもソラもいなかった時。
私は王女であることを隠して、街の連中と絡んだことがあった。
新事実でしょ(笑)
でも、どんな状況でも絶望的だったのは変わらなくて。
あの時もユウが助けてくれた。
『…こんなトコで何やってんだお前。』
そう言って私の手を取った時、何年振りっていうぐらい久しぶりに涙を流したんだ。
グレてた時は『私また変な事しちゃった』って思ったけど。
今ならあの時グレて良かったと思えるかもしれない。
腰に手を当てて仁王立ちで立って腕を前に突き出して大声で叫んだ。
ア「かかってきなさいっ！ただじゃ返させないからっ！」
私がカリンを守る。こんな男たちに負けてたまるかっ！
だけどこの後で自分の発言に後悔することになる。
「聞き分けの悪ぃ嬢ちゃんだなぁ…。」
そっと口に乗せた笑みが…私には悪魔に見えてゾッとした。
昔グレていたとはいえ、こんなに派手に暴れたことは一度もなくて男に絡まれることもなかった。
だけどここで負けるわけにはいかない。
カリンもいるしそれに。
(フウカがどっか行ってしまった事を…チトセ君に伝えないといけない！)
拳を握り締めて、何か方法はないかと目を閉じた。
その瞬間の出来事だった。
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ケイ(プロフ) - みるくさん» うんうん、頑張るね〜〜っ！！もう返す言葉が見つからない…恐れ多すぎて。。 (2020年4月7日 13時) (
レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 頑張ってぇぇっ！応援してるぞぉ！ (2020年4月7日 12時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - みるくさん» ありがとみるっ(グズグズ… 頑張るね〜〜(泣) (2020年4月7日 11時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 私も頑張る！ケイ、応援しているよん！ (2020年4月7日 11時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - カロンさん» ヤバい、泣きそう。神作者さんにそんな事言ってもらえる日が来るとは…(号泣) (2020年4月7日 11時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2020年4月1日 9時
