らくだい魔女たちの青春のヒトコマ、覗いていきませんか？【多人数合作】

△楽しい誕生祭 ページ13

フウカside


｢カリンッ！｣

あたしがカリンの名前を呼ぶとカリンはあたしのもとに走ってきた。

カリン｢もうっ、フウカちゃんたら。何度も名前呼んだのよぉ？｣

｢えﾞっ、そうなの！？｣

カリンはそう言うとふくれっ面をしてみせた。

｢ご、ごめんって。ちょっと考え事してたんだ。｣

カリン｢考え事？フウカちゃんが？めずらしいわねぇ。｣

カリンがそう言った、その時だった。

？｢どうせフウカのことだから食べ物のこととか考えてたんだろ？どれから食べようかな〜とか。｣

ふと、背後からいや〜な声。
この声は…！

｢チトセ！｣

｢ちょっと、そんな言い方はないでしょ！｣

チトセ｢本当のことだろ？｣

チトセが頭をボリボリかきながら面倒くさそうにいう。
コイツ〜〜〜！！！
腹がたつけど確かにその通りだ。

カリン｢ちっ、チトセくん！///｣

チトセに気づいたカリンはボッと顔を赤らめ、あわてて服や髪をなおしはじめた。
まるでゆでたこみたいだな〜。と思いながら見ていた時だった。

？｢フウカ、久しぶりだね。｣

そんな声が聞こえてあたしはサッと顔をあげる。

｢キース！｣

黒髪に、吸い込まれそうな漆黒の瞳…
それはまさしくキースだったの！

キース｢…と、青の城の十三王子。｣

チトセ｢ふんっ。｣

チトセはなぜかプイッと横をむいて機嫌が悪そうにしている。

フウカ｢ちょっと、アンタッ！
キースに向かってその態度はないでしょ！｣

あたしはチトセの手をグイｯとつかむ。

チトセ｢お前に関係ないだろっ。｣

チトセはあたしの手を振り払って再びムスーッとした。

｢はぁっ！？…これだから十三番目は…
ごめんね、キース。｣

あたしはチトセの代わりに謝ったあとチトセをひじでごつくが効果なし。

キース｢いいんだよ、フウカ。
別に、ボクも青の城の王子とは仲良くしようなんて思ってないから。｣

キースは涼しい顔で言う。
えﾞ。

なんで……！？！？
二人なんかケンカしたの！？
あたしは疑問に思ってカリンに問いただす。

｢ｺｿｯねぇカリン、二人はケンカしたりでもしたの？なんかすっごい仲悪そうなんだけど。｣

あたしはコソッとカリンに耳打ちする。
するとカリンはなぜか悲しそうな顔をして話し始めた。

カリン｢あのね、フウカちゃん。
フウカちゃんも、もう気づいてると思うんだけど二人は…｣

｢みなさん、聞いて下さい。｣

カリンが何かを言いかけた時、青の城の王様が話し始めた。

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