+キラキラの誕生祭会場 ページ12
フウカside
澄んだスカイブルーの空、もくもくの雲。
とても美しい空を駆ける、あたしを乗せた空の馬車。
幻想的なシーンだろうけど、あたしはそんなことをスッカリ忘れて、美味しい料理のイメージを膨らませていた。
(こんがり焼いた美味しいチキンも良いだろうし〜っ、プリンもあるかな〜!早く食べた〜い!!)
あたしにとって、お料理が一番重要。
美味しい料理がないと、何も始まらないもんね!
そんな風に考えている間に、いつの間にか青の城についたようだ。
青の城の時の象徴である大時計が光るのが見えて、ワクワクしてくる。
青の城のおっきな門の前に降りた馬車の扉を開けて、あたしは外へ飛び出した。
さわさわと頬を撫でるそよ風が気持ちいい。
あたしは大きくのびをして、馬を撫でた後、門をくぐった。
☆*☆*☆
(そういえば、今日は誕生祭なんだよね。誰の誕生祭だっけ?まさかおじいちゃん…?)
あたしは、ガラス張りの廊下を歩きながら、長いヒゲのチトセのおじいちゃんを思い出していた。
チトセのおじいちゃんは、勇者グラウディっていう凄い英雄だったんだけど、今やただのドラマ好きなおじいちゃんって感じ。
今の状態を見ちゃうと、ゲームや本に書かれているような英雄には、さすがにあたしも見えない。
まぁ、そんなおじいちゃんは暇があれば「今日はワシの誕生日じゃ〜」って言うから、本当の誕生日がいつかも分からない。←
でも本当に、今日は誰の誕生祭なのかな……?
そう思いながら、海のような廊下を歩いた。
そして、小さな階段をのぼり、金色の取っ手がついた扉を開けると──
「わぁっ!凄い……っ!」
キラキラ光るシャンデリアに照らされたたくさんのお料理たち。
そして、その周りで話に花を咲かせている人たち。
誕生祭に参加している人たちのドレスアップした姿は凄い綺麗で、夢のようなパーティー会場が広がっていた。
……でも、あたしの目は綺麗なドレスよりも違うモノにクギズケになっていた。
「なにコレ美味しそう〜っ!あ、あっちもスイーツがいっぱいっ」
まるで天国のようなテーブルの上に、自分でも分かるくらい目をキラキラさせるあたし。
どれから食べようかと幸せな悩みで頭がいっぱいになった時、ふわふわした優しい声が聞こえた。
「フウカちゃ〜ん」
この声……
「カリン!」
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カメレオン(プロフ) - こちらこそ、皆元気かな?何年も経って、此処に来る人少なくなったけど、来れる人でまたたくさんお話ししようね! (2月9日 18時) (レス) id: 2d4ca43412 (このIDを非表示/違反報告)
伊達巻(ルキ) - お久しぶりです……。めっちゃ面白い!すっごい気になってます(続き)。また、らくまじょの作品でも合作しようね? (2021年12月4日 11時) (レス) @page25 id: 94fb2373ba (このIDを非表示/違反報告)
爽(プロフ) - カロンさん» あざっす!これからも頑張らせて頂きますww (2021年4月29日 22時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
カロン(プロフ) - え、これ面白すぎん!!?←来世まで応援し続けます☆← (2021年4月29日 12時) (レス) id: 2264052246 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - あんなつ♪さん» りょーかい!テスト、頑張れ! (2020年10月7日 16時) (レス) id: 25d3ac3089 (このIDを非表示/違反報告)
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