検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:2,049 hit

●辛いことも消しちゃうぐらい、楽しい事を! ページ11

アリスside


 『フウカより、もっと酷い。』


 私も始めた会った時、薄々感じてはいた。


 彼女が異色の髪に対して、真剣に悩んでる事。


 フウカなんかよりもっとすごい、隠された魔力を持ってるって事。



 だけどさ。




ア「ルイちゃんの気持ち、分かるよ。私も同じだし。」


 たった一つ、皆とは違う、大きな魔法が使える。


 それだけの事だけど、辛い目に逢ってきた気持ちはよく分かるんだ。

 家族が、連れ去らわれた事だってあった。

 私を救ってくれた、大事な人が死んでしまった事だってあった。


 どれも辛くて、悲しい記憶。


 ルイちゃんの目を見て、真っ直ぐに伝える。

ア「でもね、私だけじゃなくて…ユウも同じだよ。」


 白の国の出身でありながら、生まれつきの綺麗な羽が生えてない事。

 そのせいで周りから色んなことを言われてきた事。

 私もそれは後から知った事で、それまでは全然気にしてなかった。

ア「辛いのは私だけじゃないし、ルイちゃんだけでもない。皆そうなのかなって思うんだよね。」

 フウカは今まで沢山、恐ろしい事に直面してたと思う。

 チトセ君はそんなフウカの傍にいたし、何より『時の壁』が使えることでリスクは高くなってるだろう。

 カリンもフウカの隣に居て、辛くなかったことなんてないと思うし。

 …ユウも私も、一緒に生きてきて散々な目に逢ってきたから。


 皆、辛かったのは同じなんだよね結局は。


ア「―――ルイちゃんは私たちより、ずっと苦しかったと思う。」


 酷い事だって言われたりされたり、してきたんだろう。

 分かるよ。私だって同じだもん。

 いや、同じにしちゃいけないのかもしれない。

 私が経験してきた苦しみは、ルイちゃんより遥かに楽なのかもしれない。

 でも、苦しかったことには変わりないから。

ア「同じ苦しみを分け合ってきた者同士、前向きに頑張ってみようよ!」


 きっと、それは記憶に深く残っている辛い過去。


 ならいっそ。


 その辛かった過去も忘れちゃうぐらいに、これから楽しい事を作っていけばいい。


 壁を超える方法が一つしかないなんて、誰も決めてない。

 もっと、簡単で楽な方法を試してもいいんじゃないかな。


 きっと。


 出来ない、やれないと決めつけて諦めるよりずっといい。


 目の前にあるのは『乗り越えることのできる壁』それのみだ。



ア「ねっ?」


 ニッと口角を上げて、私はそう言った。

○あたしの過去を教えてあげる。→←○シュンが来た。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:らくだい魔女 , 合作 , ケイ&ルキ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ルキ(プロフ) - ケイさん» 更新いたしました。 (2020年7月29日 16時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - ケイさん» ありがとうございます〜。 (2020年7月24日 12時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - ルキさん» ぜーんぜんおっけぇっすよ、最近私もちょっと忙しいから! (2020年7月24日 8時) (レス) id: 82f3ba1a1a (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - ケイさん» ほんっとごめん! (2020年7月24日 8時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - ケイさん» やっと更新しました。 (2020年7月24日 8時) (レス) id: 3a61ace419 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:爽&ルキ x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年6月29日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。