【薄桜鬼SSL】満開の桜〜誓った約束〜

6の誓い ページ9

貴女


...何十分、何時間たったのかな

私は気を失っていたらしい

気づけば綱道もいない

痛みはもう感じなかったけど...羅刹の血が薄いせいか痣はところどころ残ってる

あいつが傷つけた場所...あいつが触った場所...

そう思うと自分の体が...とても汚く思えた

でもこれは大切な人達を守れた証でもある

だからどんなに汚く思っても、私はその痣に少しだけ誇りも感じた


貴「近藤さん...貴方の大切な学園も皆も....絶対に守りますから...」

私は胸の前で拳をつくり、月を見上げた

昔も...今みたいに月を眺めていたなと懐かしみながら

ﾌﾞｰ...ﾌﾞｰ...

突然ポケットに入れておいた携帯がなった

画面を開くと電話してきた相手は


貴「近藤さん....？」

ﾋﾟｯ...

迷わず通話ボタンを押した


貴「もしもし近藤さん？」

近『おぉA君！元気にしているか？』

貴「はい元気ですよ...それで、何か御用ですか？こんな遅くに...」

近『いやなぁ、今日風間君が体育館の扉の前で君を見かけたと言ってな...あぁ！A君だとはバレていないから心配しないでくれ！』

冷や汗が背中を伝う


貴「すいません...油断してしまって」

近『謝らないでくれ...謝るのは俺の方だ....君には辛いことを選択させた...』

貴「私は気にしていませんよ...こっちもこっちで何気楽しいですから」

近『そうかそうか...それならいいんだが....まぁ体調を崩さない様気おつけるんだぞ！おやすみ』

貴「はい...おやすみなさい」

ﾌﾟｯ...ﾂｰﾂｰﾂｰ


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