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8. ページ17

宮舘side





俺の言葉に拗ねてしまった阿部だけど、






最初は全然寝ないかと思っていたけど、薬の効果で眠いのか、

 
いつの間にかすやすやと眠っていた。
 





目黒は阿部の顔を覗き混む。








目黒「阿部ちゃん..寝られてるぽいっすね。」

 


最近仕事も詰め詰めだったと聞いていたので、つかの間の休息でも


体を休めることができているみたいで良かった。






目黒「あ」





目黒は突然、何か思い出したように言う。





 
目黒「あの、さっきみたいなことってよくあることなんすか..?」


『..さっき?』


目黒「いや、阿部ちゃんがあぁ駄々こねるの初めて見て..でも、舘さんは慣れてる感じだったんで」


『まぁ、ね』








目黒の察しの通り、今回が初めてではない。


それこそ、目黒達が加入する前は体調が崩したりしたとき、よく見たもので。



でも、それからは阿部のプライド的なものがあるのか、


あまり見なくなっていた。


..今回は大分メンタルにもきていて、久しぶりにあぁなってしまったのかも。












目黒「知らなかった、です..。」






『..阿部も年下の目黒達には多分隠したかったんだよ。..実際、久々だったしね』



 


目黒は慣れている感じ、と言っていたから、おそらくいつもと変わらない表情で


俺は阿部に話していたと思うけど、どう対応してたかなんてほぼ覚えていなくて


内心焦っていたんだ。



 


目黒「..。」


目黒は下を向いて、何も喋らなくなってしまった。









楽屋には、阿部の寝息しか聞こえなくなった時、

そんな静かな楽屋に目黒の携帯の音が響き渡った。

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作者名:みぞれ | 作成日時:2022年5月2日 22時

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