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宮舘side
今日は目黒と阿部と撮影の日。
俺はトップバッターで撮影。じっくり撮影をし、楽屋へ戻ろうとすると、
激しく言い合いをしている声が聞こえた。
こんなところで..と思いつつ、やっぱりどこからのものか気になってしまった。
自分の楽屋へ向かっていくと、同時に声が段々聞こえてくる。
って、これ、目黒と阿部の声..?
滅多に..というか、一度もないであろう二人の押し問答。
お互いに強い言葉を言い合うイメージがないから、とても驚いた。
何かあったのだろうと思い、走って楽屋へ向かう。
楽屋のドアを開けると、熱い風が送り込まれてくる。
暖房でも、ついてるのかって、位暑いんだけど..
って、まずは二人のことだよね。
『ちょっと..二人ともどうしたの?』
目黒「あ、舘さん!阿部ちゃんが..!」
阿部「まって..!言わないで..!」
そう言った阿部の顔は真っ赤で。
それより、焦って取り乱しているようで。
『ちょ、分かったから、二人とも落ち着いて..』
目黒「..すみません..」
阿部「..」
とりあえず二人とも落ち着いたみたい。
さて、まずは話を聞かなきゃね。
『で、どうしたの?二人とも..』
目黒「それが..!阿部ちゃん、今体調悪くて..」
「なのに、撮影やるって言ってて..それで..」
で、二人の意思が食い違ったと。
阿部の体調が心配で、今はそっぽを向く阿部に体調どう?と聞くと、
横になって子供のようにブランケットの中に潜る阿部。
顔も真っ赤だし、かなり熱があるんじゃないか..?
俺も、目黒の言う通り撮影は延期にしたほうがいいと思うけど..
頑固な阿部が簡単に動くはずがないよなぁ....
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作者名:みぞれ | 作成日時:2022年5月2日 22時