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.......好きだから、マネージャーに選んだ？
一体、どういうこと？
今のタツヤくんの一言ですっかり涙が引っ込んでしまった目を、真ん丸くさせて、タツヤくんの言葉に耳を傾ける。
「どんなに嫌な思いをしても、Aは笑顔で振舞っていたよ。どんなに不器用でも俺たちのサポートに全力で対応してた」
そうだったかな。
そんなの、タツヤくんのフィルターに過ぎない。
「そんな君に、俺は惹かれたんだ」
告白めいた2度目の言葉に、ぐっと息が詰まる。
勘違いしてしまうからやめてほしい。
そんな私を他所に最初はね、と彼は言葉を続ける。
「正直、何とも思ってなかった。マネージャーだなんて雑用を自ら買って出るような役目なのに、Aは喜んでその仕事と向き合ってくれたよね」
"雑用を自ら買って出る"
そんなこと、考えたこと無かったな。
「私、こんな私でも、人のお役に立てるようなことが出来たらなって、そこでマネージャーのお仕事がパッと思いついたの」
人にしたこと。
人に施した善意。
それが伝わる瞬間はとっても幸せで、私は好きだった。
「サッカーも！もちろん大好き。大好きなサッカーと、人の役に立ちたいという私の願いを両立させてくれたのがタツヤくんだった」
タツヤくんは微笑んでいた。
とっても眩しかった。
「だから、この永世学園のマネージャーがAでよかったって思うよ。迷惑だとか、出来損ないだとか、俺達は誰一人として思ったことはない」
すぅ、と彼は息を吸う。
「だから、これからもここにいて。自分の仕事に自信を持って。俺たちは何があってもAの味方だ」
そう言ってタツヤくんが、スッと手を差し伸べてくれたから、反射的に私も手を差し出して、私達は握手を交わす。
そして彼は、口の端を上げた。
「あと、俺の気持ちを聞いたなら、覚悟しといて」
「え、か、覚悟？って？」
どういうこと？
ふいに立ち上がり、頭をぽんぽんと、壊れ物を扱うかのように撫でられる。
「絶対、Aに俺のことを好きになってもらうよ」
と、自信に満ちた、意味深な表情を浮かべて。
彼は部室を後にした。
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Setsuki.(プロフ) - 風丸の話の時に彗星ガールズの歌詞の一部があって感動しました！← (2019年3月28日 21時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - 彼方さん» 有難うございます(感涙)！ (2019年3月17日 10時) (レス) id: fec557507a (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - Zeroさん» リクエストありがとうございます！話数の関係でもしかしたら次の小説に移動しちゃいますがまたその都度更新させていただきますね(*´`) (2019年3月16日 19時) (レス) id: 35021d0064 (このIDを非表示/違反報告)
Zero - リクエストお願いします!!難しいと思いますけど､不動さんって書けますか?無理だったら全然良いです!! (2019年3月16日 15時) (レス) id: fec557507a (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 妄想乙娘さん» 全て読んでいただけたんですね！(；＿；)とても嬉しいです！これからも頑張ります！ありがとうございます(〃´-`〃) (2019年3月12日 21時) (レス) id: 35021d0064 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 | 作成日時：2019年3月4日 8時
