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「A様!中和剤か解毒剤下さい!!」
「姉たん!!お花しゃんとね・・・」
慌てたオペラが、ふわふわと幸せそうに笑う入間を抱える。
「「「え!?」」」
『・・・いや、今日が何の日かわかってるの?
音楽祭当日だよ?何の薬でこんなになるの?』
「疲労回復薬ですが?」
『誰の?』
「取り急ぎなのでA様のを与えました!」
『何倍に希釈したの?』
「はい?原液をグイッと・・・」
『・・・馬鹿すぎる』
怪訝そうなオペラにAは頭痛が酷くなり溜息を吐く。
「姉さん!今日はソイくんくりゅといいねぇ♡」
『なんで幼児化するの?こんな副作用聞いてないし怖っ・・・やっぱ悪魔は信用ならん』
嬉しそうに抱き着く入間。
「そんなことより緊急なんです多分、1時間程度で落ち着くとは思いますが・・・何分、急いでいるので処置をせねば!」
『シチロウに直接言いに行けば?』
「嫌です。私が怒られるじゃないですか!!希釈するなんて後で気づいたんですよ!!」
『私はそんな愚かな事はしない・・・中和剤なんてある訳ないでしょ?』
手を出すオペラに呆れたように返すA。
「姉たんしゅき♡僕ね〜♡きのうね〜♡」
『・・・薬を加工したんでしょ?』
「・・・ま、まあ時間がたてば回復するでしょうし!発表会楽しみにしてますから!!」
視線を逸らし、オペラが全力で逃げ出す。
「「「え?・・・ちょっ・・・え??」」」
茶番が繰り広げられたのは
Aにスリスリと頭をこすりつけるように甘える入間。
アスモデウスは嬉しそうにビデオで撮影しており、クララは入間にちょっかいを出し、嫌と拒否される。
「可愛いし和むんだけど・・・」
「いやいや、本番だよ?どうすんの?」
「本当に戻るでござるか??」
「うらやまけしからんですな」
Aの膝でウトウトとする入間。
「仕方ないからししょー貸してあげる」
アガレスが言い、Aと入間の間に白いふわふわが割込む。
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E(プロフ) - skyさん» ありがとうございます!修正致しました (2月26日 13時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
sky - アロケルとアガレス逆になってますよー。このシリーズ面白いし更新速度すごくて尊敬してます。適度に頑張ってください! (2月26日 9時) (レス) @page45 id: 6731466818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E | 作成日時:2024年2月17日 20時