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「・・・やっぱり、僕はね・・・イルマくん」
「うん」
「音楽祭には出てみたい・・・でも、家族との約束も破れない・・・選べない・・・
答えが・・・でなくてごめんね」
窓から光が差し込む。
「プルソンくんの気持ちは・・・わかった
家族のことを大事にしてて・・
プルソンくんにとって、この決断がどれだけ難しいのか・・・
音楽祭に出るのがどれだけ大変か・・・わかった
それでもごめん、キミに言いたいことは
ずっと・・・変わらないよ
どうしてもキミがいい
プルソン・ソイくんと僕達・・・
ソイくんじゃないと、だめなんだよ
きっと、僕だけの言葉じゃ足りないよね?
だからね、姉さんにも聞いてみたんだ・・・最後なら悔いが残らないように好き放題暴れて、最大限反抗してから従うって・・・ふふ・・・姉さんだからかもだ・・・」
入間がコテンと倒れる。
「Aさんらしいね・・・そっか・・・もう、朝・・・」
スヤスヤと眠る入間に布団をかけ、プルソンはドアへと歩く。
小鳥たちの囀り、青く清々しい空、あたたかい日差しと・・・流れる風景
「ん?えっ!?速ッッってぇえオペラさん!???」
寝袋の上から布団で包まれた状態で身動きが出来ない入間。
「おはようございますイルマ様」
「なんっ、これどういう・・・」
「どうと言われましても・・・本日は大事な音楽祭本番
早急にお身体を整えなくては、多少手荒な手段も・・・ご覚悟を」
「ひえええぇぇ」
屋根の上や木の上を跳ねるオペラに、入間は青ざめ悲鳴をあげる。
「A様の部屋で語らいあって・・・隈をつくるなんて青春ですが・・・収穫祭と音楽祭では身だしなみから何まで違うんですよ?」
実感のない入間を窘めるようにオペラが苦言を呈す。
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E(プロフ) - skyさん» ありがとうございます!修正致しました (2月26日 13時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
sky - アロケルとアガレス逆になってますよー。このシリーズ面白いし更新速度すごくて尊敬してます。適度に頑張ってください! (2月26日 9時) (レス) @page45 id: 6731466818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E | 作成日時:2024年2月17日 20時