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「結局、なんで留学するなんて事態になったの?」

『・・・選択肢は多い方が生きやすいってレヴィ様が・・・』

ザクザクと、躊躇なくバラムの髪を切る。

「・・・最終的に、女傑って強いもんね・・・もう少しだけ短く」

『アムちゃんもだけど、身勝手が強すぎて・・・いや、もう美容院行けるよ』

「絶対緊張するし、僕なんかが注文なんて・・・」

『私に言えるんだし、専門家にも言えるよ』

「う〜ん・・・手袋、特注にしたの?」

『制服と一緒に用意してくれたんだけど、水を蓄積しない素材らしくて凄い便利』

バラムが話題を逸らす。

「僕は本気で転校するかと心配だったよ」

『最近は香水も自作できてシチロウ離れしてたからね〜・・・寂しかったの?』

「うん。」

揶揄うような口調に即答するバラム。

『・・・弟子もできて、入間も頻繁に来てるのに?』

「全然違うでしょ?」

『はい、終わり!・・・次はカルエゴ卿に付き添ってもらって美容院デビューしなよ』

「いや、カルエゴくんと一緒だと目立つ」

『・・・有名な高位階(ハイランク)も大変なんだね』

「他人事だからって適当に流してるでしょ!そういえば音楽祭どうするの??」

『照明とか舞台設備全般の雑用担当』

「え・・・イジメに合ってるの??」

バラムが深刻そうに問う。

『前髪・・・パッツンにしてみる?』

「いやいや冗談言ってる場合じゃなく!!まずは理事長!!いや、担任のカルエゴくん?えっと・・・」

慌てるバラムの肩を掴む。

『なんで私が出たいと思うの?悪魔達の見世物なんて反吐が出る行事に参加したい訳ないでしょう?』

「あ、うん・・・そういう子だったね・・・入間君で麻痺してた」

Aの表情と低い声に、バラムが安堵の息を吐く。

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E(プロフ) - skyさん» ありがとうございます!修正致しました (2月26日 13時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
sky - アロケルとアガレス逆になってますよー。このシリーズ面白いし更新速度すごくて尊敬してます。適度に頑張ってください! (2月26日 9時) (レス) @page45 id: 6731466818 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:E | 作成日時:2024年2月17日 20時

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