欲深いのは悪魔か人間か ９

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「知ってるよ。Aさんにべったり甘え腐っといて、ちょっと？？
　僕はね、正直何したいかって言われてもまだすごいパニくってるから時間ほしいんだよね
　Aさんと話してみたいって欲はあるよ？でも普通に怖いじゃん？
　一緒に音楽祭って言われても、急すぎてちょっとちょっとって感じだし
　いや、出なきゃなぁとは思ってるんだけどね
　収穫祭でAさんが警告に来てくれただけでも緊張して返事できなかったんだよ？？
　今更？あのパリピ軍団の輪に入って？
　センター立つとか想像したらま〜〜ムリムリムリ
　だから、ちゃんと説明して断りなさいよって自分でも思ってるんだけど
　心の準備ってものがあるじゃん
　緊張しちゃって出たり消えたりしたら、弄んだみたいになっちゃうし
　家系の教え的にもＮＧ踏んでるし
　難しい話題だし、こればっかりは・・・感情が会議してる最中だから
　ごめんね、ほんと」

「え？」

「音楽祭に出ろって言われてもね？
　僕目立っちゃいけない家系なワケでさ、正直キビしいんだよね
　たくさんプレゼンしてくれたけどさ
　圧が凄くて逆に静観しちゃったよね
　なんていうか今になって君たちのさ問題児のさ、輪に入るとかハードルたっけぇなって思うのよ
　話したこともないわけじゃん
　かといってAさんみたいに独立した存在貫けるか？って言われると自信ないし
　音楽はいいよ？でもそれとこれとは別でさ・・・」

いつ息つぎしてるのか不思議な程に、長文を語るプルソンに入間は思考が止まる。

「・・・じゃっ」

騒がしい足音にプルソンが消える。

「いやいやいや！！」

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