欲深いのは悪魔か人間か ８

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『入ってくるなッ！』

「入間様はよくて何故、私は・・・ああ寝間着に着替えて・・・」

二度寝しようとするAがオペラの奇行に舌打ちをする。

「オペラばっかズルイ！！」

『普段から入間と寝ればいいでしょ？』

Aが厭そうに起きるとサリバンとオペラがベットを占領する。

「私がどれだけ言っても首を縦にふらなかったのに・・・」
「そうだよ！僕達だって家族なんだから僕も一緒に寝たい〜！！」

『ハッ・・・悪魔と家族ごっこする訳ないでしょ？』

馬鹿らしいと嗤うAに２人は顔を見合わせる。

「入間君との温度差ッ！！」
「ええ、贔屓はよくないです」

『入間なら家族ごっこ、喜んで付き合ってくれるでしょ？』

「ごっこじゃなくて家族なの！！」
「反抗期ですかね？」

プンプンと怒るサリバンと、首を傾げるオペラ。

「あの、姉さん！明日なんですけ・・・ど？」

ノックをしてから顔を覗かせた入間が不思議な光景に首を傾げる。

『なに？』

「アズ君の家でお疲れ様会しようって話してて・・・」
「は、母上は居ない！！」

入間が握り締める携帯からアスモデウスの声が響く。

「僕も行く！！」
「サリバン様はお仕事があるでしょう・・・私が代わりに同行してきます！」
「オペラには別の仕事あるでしょ？」

サリバンとオペラが仕事を押し付け合うように騒ぐ。

『明日は予定・・・』

「入間君！Aちゃんも行くって！！」

サリバンがAの言葉を遮る。

「うん！」

入間が嬉しそうに自室へと戻る。

『明日はレイヂと出かけるんだって・・・』

Aは溜息を吐く。

「おじいちゃん、交際はまだ早いと思うな！！」
「サリバン様、アスモデウス家は婚約という噂も・・・」

サリバンがオペラの言葉に固まる。

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