欲深いのは悪魔か人間か ８

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「！？・・・おはようございます！！」
『朝から元気だね・・・おはよう』

「オペラ、入間くんが最強なんじゃないかな？」
「ええ、今の所一番優勢でしょうね」

ドアの隙間から２人が観察するように囁く。
入間は目を覚ますとベットから飛び起きる。

「えっと、あの・・・ありがとうございましたッ！！」

赤面して自室へと着替えに走る入間。

”一緒に寝たいです。まだ不安なので、抱き締めて欲しいです”

僕は馬鹿なのかッ！？
Aさんは同年代の女の子なのに、幼子みたいに甘えた昨夜の自身に悶絶する。

「イル坊・・・いや、ムッツリ大先生にアリさん大感激よ！」

「うぁああ！アリさん言わないでぇー、悪夢を見た所為で僕おかしくなってて・・・すっごい恥ずかしい」

「しっかし、イル坊には本当に優しいお姉様だねぇ〜
　普通、一緒に寝るの拒否する年頃だろ？しかも抱きし・・・」

嬉しそうに揶揄うアリの口？を掴み言葉を遮る入間。

「すごい柔らかくていい香りがして、ドキドキしたんだけど・・・すごい温かくて安心してぐっすり寝れたんだ！
　でも、どうしてだか凄い恥ずかしい！！」

「・・・思春期なのか家族愛に飢えてるだけなのか・・・イル坊はどっちなんだろうね」

混乱しながら、百面相をする入間にアリは溜息を吐く。

「あ、アズ君から電話・・・」

入間はハッとして携帯を手に持つ。

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