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「主役なのに退場は違うだろッ!!」

『参加してやったのに、葬式会場の時間にしたのはアイツ等でしょう?』

慌てて追いかけるアメリに、Aが迷惑そうに返す。

「評価されなくて不本意なのは理解するが、若王なのだぞ!!今は称賛を受け入れ騒ぐべき時間だッ!!」

必死に説得を試みるアメリ。

「あれ?Aちゃんもういいの??」

『とっとと帰って休みたいんで、理事長から後日聞いといて・・・』

「え〜せっかく、会場抜け出たんだよ??僕らの宴の主役として来てよ〜」

ダリが嫌がるAを強引に連れて行く。
アメリは唖然とその光景を見送る。

『変異種6体を燃やし尽くしたのが、そんなに問題ですか?』

「ん〜それは僕にとってはどうでもいいけど・・・職員の宴にも華が必要でしょ??」

『言っている意味がわかりませ・・・』

「「「若王おめでとーう!!」」」

職員室に押し込まれると盛大に祝われる。

「集計すっごく大変だったんだよ?」
「そうそう、ただでさえ疲れてたのにあんな大量に・・・」
「僕らへの配慮欠片もなかったよね?」
「ふいっ 後片付けの手間が減って私は感謝です!」
「生徒全員から食材献上って凄いと私は思ったのよ」
「俺も、正直・・・昇級でもって・・・」

苦情と、称賛と、評価を口々に言われる。

『とっとと、この地獄から離れて帰りた・・・』

悪魔達との共同生活に強いストレスを感じ、不機嫌なA。

「ちゃんと帰ってから盛大にお祝いするからね!
 Aちゃんの事だから祝勝会不参加だろうって思って!!僕を褒めて!!」

『・・・祖父の我儘にお付き合いありがとうございました。解散で』

嬉しそうなサリバンに、Aは溜息を吐き、一礼して退室しようとする。

「冷めてるな〜」
「ふいっ 安定のAさんですね〜」

Aに縋りつくサリバンを愉しそうに眺め、無理矢理にでもAを持ち上げる教師陣。

『私の機嫌で査定決まらないんで、持ち上げても意味ないですよ?』

「そうそう!僕の気分次第なんだよ!!でも、次の賞与は頑張っちゃおうかな〜」

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ルウ(プロフ) - アムリリスさんに塩対応な夢主ちゃん…イイッ! (2月17日 19時) (レス) @page46 id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - ルウさん» ありがとうございます!頑張って更新して行きます^^ (2月17日 11時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
E(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!!とっても嬉しいです! (2月17日 11時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - 私はこの作品大好きです!夢主ちゃんも勿論! (2月16日 19時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 無理はしないでください!主ちゃんが大好きです! (2月14日 23時) (レス) @page33 id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:E | 作成日時:2024年2月11日 16時

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