欲深いのは悪魔か人間か ８

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「悪魔族にそのような個体が居るのは新鮮だが、感動はせんな」

「そんなぁ・・・ナフラさん！？」

膝を着く入間に、変わってナフラがジェスチャーを始める。

「ウム、鉄板ネタのジョークだな」

「つっ、伝わってた！鉄板なんだ！？
　ジョークも網羅してるんですね」

「だが、くり返し思い出しすぎて、もう笑えぬ・・・
　ジョークにしても物語にしても
　全て知ってしまってはな・・・
　収穫祭で若き風に出会えば、新しい知識に出会えるやもと思ったが・・・
　あぁかなしや、私にはもう、この魔界(・・)で知らぬことはないというのか・・・」

「じゃあ、僕の姉さんの”故郷”が何処なのか知ってますか？？」

「いや、それは知らん・・・会ったことないしな」

「そ、そうですよねハハ・・・じゃあ”初恋メモリー”って知ってます？」

「はつ？なっ、なんだそれはっ！？もっ物語か！？」

ここに来て初めて興味を持たれた話題に入間は嬉しくなる。

僕だって出来るんだって皆に、姉さんに証明したい
だから伝説の(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)リーフを何としてでも・・・

「知りませんか！？
　よし！ナフラさん手伝ってくれる！？
　えっと・・・少しだけ打合せするのでお時間下さい」

「ウム楽しみに待つとしよう！」

トートーはソワソワしながら入間達の準備する様子を眺める。

「それでは、お聞きください
　初恋メモリー
　第１話 ”ドキドキ☆恋の交通事故”」

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