欲深いのは悪魔か人間か ８

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「・・・位階昇級者は以上！！
　多大な活躍をおさめた悪魔たちに喝采を！！」

Aの言葉に放心していた生徒達も、昇級者発表で興奮を取り戻し、サリバンの言葉に大いに盛り上がる。

「僕としては7(ｻﾞｲﾝ)と言わず10(ヨド)でもいいと思ったんだよ！！
　でも、カルエゴ君が断固拒否してね！！酷いよね！！」

プンプンと怒るサリバンにAが心底嫌そうな表情を浮かべる。

『・・・引退したら？』

「酷い！！」

Aの言葉にサリバンが号泣する。
師匠と弟子が合流する中・・・

「サリバン様イジメ楽しいですか？」

オペラが背後から抱き締めるように問いかける。

『正常な悪魔って存在しないよね』

「ええ、お前の基準でいうなら全員異常でしょう」

Aの頭から王冠を奪い、マントも奪う。
身に着けるとオペラは走り出す。

「私の弟子の戦利品です！！」

誇らしげに講師陣へとアピールして回っている。

「他生徒の特訓をお披露目できるよう譲った結果、陰湿な担任にイジメられて不憫極まりないですよ！全く！！」

揶揄われる言葉を、受け流し、Aの自慢をして回るオペラ。

『・・・テンション高いね』

「自慢の弟子って、喧嘩売ってたし・・・オペラ本当に楽しそうだよね〜」

『何時の話を引っ張り出してマウントとってるの・・・』

「一生言うつもりだと思うよ」

額を抑えるAにサリバンは嬉しそうに笑う。

『直近だと他の悪魔が師匠と名乗ってるらしいよ』

「うん、だからこそオペラも必死なんだと思う」

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