欲深いのは悪魔か人間か ８

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「・・・って、クソゲーに込められた想いは実にシンプル
　目先の利益にとらわれず、他者を思いやり
　理不尽を楽しみ
　自らの野心に従って、飽きずに挑み続けられる
　何事も諦めない・・・そんな
　最も悪魔らしくない悪魔に出会いたい」

伝説の(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)リーフの言葉に、入間は開花時に一瞬だけ見えた”おまえか”と言った存在を思い出す。

「あっ、あの！それって・・・」

入間の言葉を打ち切るように伝説の(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)リーフが手を叩く。

「さて、好奇心も満たされ、説明も終わったことだし・・・
　私も最後の仕上げといきますか」

キュポンと音をたて茎から離れ浮上する伝説の(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)リーフ。

「新たな若王の誕生を祝し、私から君たちに褒美を与えよう！！
　とくと拝むがいい！魔界では決して見ることのない・・・この花を！！」

伝説の(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)リーフの言葉が終わると盛大に爆散する。

おおおおッ

「でけぇえ・・」
「キレ〜イ！！」
「ピンクのふわふわと似てるけど微妙に違うというか・・・」
「品種的な違い？？」
「同じようで色合いもカタチも違うわ！！」

様々な品種の桜が咲き誇り感嘆の声を上げる生徒達。

【あ”？？嘘だろッ！！それじゃつまらねぇーじゃねえかッ！！
　変えるぞッ！！他にいい案出せ！！】

先日デルキラとの会話で無理難題を押しつけられ”桜って１つじゃないんだよ？”という解説から始まり
”タネ”を入手する生徒がいたらデルキラから託された性質改変魔術を流し込み、
入手する生徒がいなければ燃やして抹消するよう言われていた

「姉さん！！今回は(・・・)一緒に見れたね！！
　綺麗に咲いたんだから、オペラさんのお弁当でお花見しましょう！！」

「おじいちゃんも大賛成だよぉ〜！！」

目を輝かせる入間にサリバンが突進するように抱き着く。

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