欲深いのは悪魔か人間か ８

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「・・・鉢がなかったら”伝説の(ﾚｼﾞｪﾝﾄﾞ)リーフ”は咲かせられない！
　優勝できないよ！！」

「！！・・・オロバス君の居場所は・・・」

「・・・だめだ、魔力がない・・・感知はムリだ・・・
　イルマくんだってボロボロだし、収穫祭も残りわずか・・・
　逆転はもう・・・」

「それでも動こう！
　ここまで沢山の人達が助けてくれて、想いを託してくれだんだから・・・絶望なんてしてられない
　僕の(・・)姉さんを頼ろう！！」

落ち込むリードが入間の言葉に感動しかけ、こける。

「結局、Aちゃん頼りなの！？
　クラりんを助けた、カッコ良かった入間君は何処に行ったの！？」

「大丈夫！きっと僕が頼めば助けてくれるよ！」

「僕と入間君のチームでしょ！！
　Aちゃんに”庇護される弟”って称号払拭したいんじゃなかったの！？」

「・・・でも、悔しいけど僕らだけじゃ・・・」

キリリと言い切る入間をリードが揺さぶる。
リードの言葉に僅かに入間は動揺する。

「その通り」

草むらから突然現れるマルバス。

「先生・・・いや！僕らまだリタイアはしませんよ！！ちょっと足捻挫したかもだけど動けますし！！」
「そうです！まだめっちゃ元気！！入間君支えて歩くなんてなんともないです！」

入間とリードが慌てて弁明する。

「・・・悔しい・・・俺達も(・・・)ソウ思った・・・
　だから考えた・・・考えて考えて計画つくった
　自分が優位だと・・・思ってる奴ほど騙される
　騙されたら騙しかえす・・・最後に勝つのはズル賢い奴さ」

チェルーシルを解いたアロケルが入間へ鉢を差し出す。

「”終わりの鉢”これを・・・贈呈」

「ええ！！いいの！？」

「問題無イ、Aに借りを作った時に一度イルマを手助けすると約束シタ
　それに・・・オレ達が勝つ時は・・・２人でなくては意味がない
　一念天に通ず・・・問題児クラスの優勝は託した」

「うん！！」

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