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「しかし・・・入間抜きで珍しいな」
アメリとアスモデウスに挟まれ、Aが重い溜息を吐く。
『日傘を返却に行っただけなのに、意味不明なんです』
「・・・母上が強引に申し訳ございません」
「うん？流れがみえん」
アメリが首を傾げる。
「今日は珍しく母上が自宅に居たんですが・・・Aを見た途端にドレスルームに引き込み・・・現在ですね」
「いや、まったくわからん
まあ望んで来たのではないのは同じか・・・私も父につれてこられたクチでな
久しぶりに顔を出したのに、きかれるのは遊園地のことばかりだな」
「ええ、大きな事件でしたし・・・」
「あいつといると面白いことばかりだ・・・しかし”サバト”はいかがなものか・・・」
「本当に・・・」
『サバト怠いですもんね』
不意にAが口を挟み、え？という目で見られる。
『交流の場として・・・』
「お前もなのか！？嘘だろ！！」
「Aが行く必要などありません！！どのような交流目的なんです！？」
アメリとアスモデウスに凄い剣幕で説教をされる。
「あっ、あのっ・・・えっと・・・」
先ほどルルウの小間使いをしていた女子が震えながら声をかけ、３人が黙る。
「私とっ・・・おどっ、踊って・・・ください」
角と牙を隠しながら告げられ、アスモデウスがAを見たため頷く。
「まぁまぁ！なんて粗末な格好！！それに
先ほどよりも装飾の増えたルルウ。
Aがネックレスを外し、ダンスを申込んだ女性に着ける。
「無礼にも程があるわ・・・プッ立派な首飾りが浮いてるわ・・・ねえ！
どうでしょう！気分転換に私と一曲踊ってみては？」
アスモデウスが女性の手を取り、高く上げる。
「えっ！？・・・なっなに・・・」
「挨拶ですよ
角とキバを手で隠して礼を示す
相手はそれに懐を開いて返すのです・・・彼女は無礼ではない
まぁ古い礼法、知らずとも恥ではない
彼女が優秀なだけですよ・・・よくご存じでしたね
それに・・・私のパートナーからの許しを得たのですから、胸を張りなさい」
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作者名：E | 作成日時：2024年2月8日 18時
