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大人の店
初めて知る遊びや会話、学生にとってこれ以上の刺激はなく大いに遊び騒ぎ、夢のような時間を過ごし・・・
目覚めたら・・・縛り上げられ売却済の札を貼られ、武器を突きつけられる・・・控えめに言って地獄
「いや〜困るな〜お兄ちゃんたち無銭飲食は〜」
「むッ!?」
「なっ、なんの話!?つか金なら軍曹がッ・・・」
「えー?俺、払うなんて言ってないヨ?
普通弟子が払うモノだヨ??」
青褪める2人にフルフルがニコニコと答える。
「ハッ!Aちゃんは!!」
「とっくに帰ったヨ〜」
「そうそう、あの嬢ちゃんみたいにキチンと金払わねぇーと帰れねぇーぜ?」
ニヤリと笑う大人達に
「まぁ、人件費でおつりくるわ〜」
「いや〜良かったヨ〜
実は俺、このお店に
最初はAちゃんカモにしようと思ったんだけど手強くテ〜
だからお金のかわりに
良い人材でショ?盗めるし、頭いいし〜」
「うん、でも確か彼女・・・
店員の眼が鋭くなり、フルフルも笑みが消える。
「嫌だなァ〜仕込みに決まってるでショ?
ホラ、注目されてたし〜今後の為にも〜」
「あぁ・・・そういう感じな」
緊迫した空気が一瞬で解ける。
特訓と言ってここへ連れてきたのも
高く売るためにアピールさせたのも・・・全てが罠!!
この男の言葉に一切の本心なしと!
「生贄オツ」
美味そうに煙草を吸うフルフル
「でも、Aちゃんに金巻きあげられてたよな〜」
「酒代で取り返し・・・ああ・・成程・・・プラマイゼロだったカ」
店員に指摘され、フルフルが気付いたように舌打ちをする。
「どっちがカモだったんだろうな?」
「煩ぇ〜」
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作者名:E | 作成日時:2024年2月8日 18時