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魔界クラブ ヴァルバラ・・・大人悪魔が集まる遊び場

「軍曹チッチ〜おっ、新顔?」

「かわいい弟子ネ!みて〜」

店員に上機嫌でジャズとアロケルを紹介するフルフル。

「あの・・・お酒は・・・」

「大丈夫ぅ〜ジュースだからぁ!」

「この子すっごい特技持ってるよ〜なんでも盗ム!
 おジャズ見せてやんなヨ〜〜」

「えっ!?」

促され、期待され、ジャズが鮮やかに財布を盗る。

「アロケルはすごく頭がよいヨ〜〜自慢の弟子!」

「おっ、じゃあこの伝票計算やってよ!なーんて」

「完了」

「早ぇッ!!!」

称賛され照れる2人。

「あの〜特訓はいいんスか?」

「なに言ってル!?
 ”大人とコネをつくる!”これ以上のズルないネ!
 これもズル賢さの特訓だヨ!」

ウインクするフルフルにジャズは感動する。

「お!やっと着いたネ〜」

携帯片手に店の外に出迎えるフルフル。
入口で歓声が上がると、大人の雰囲気を醸すAに固まる。
迷うことなくカウンターへ座る姿に違和感を覚える。

「Aだよな・・・」
「煙草・・・」

慣れたように店員から灰皿と洒落たグラスを受け取る姿。

「来てよかったでショ?」

『触るな!で、有益なオハナシ聞かせてくれるんでしょ?』

「いいヨ〜戦場のお話?それとも〜〜」

『ん?雰囲気だけで、ビタミン剤だよ?コレはどっちだろ?』

2人に気づき、煙草風の美容商品を見せ、グラスの中身には無頓着。

「でもネ〜めっちゃ高いんだヨ〜コレ〜〜」

「ねーねー1本味見させて〜」
「私も気になる〜」

『売ってあげようか?』

「よし!俺が買いとるヨ!!」

「「キャー♡軍曹ありがとう♡」」

『・・・即金以外不可』

「いいヨ〜」

豪快にお金を出すフルフルにAが数箱渡す。

「キミたちの知らない優等生って新鮮でショ〜」

フルフルが2人に言うと頷く。
教室とは違った雰囲気にゴクリと喉が鳴る。

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作者名:E | 作成日時:2024年2月8日 18時

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