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「お婆様から丁重に案内するよう言われている・・・言いつけを無視するのは美学に反する」

『パンフレットでそれっぽく辻褄は合わせますよ?』

Aの言葉にレイヂが舌打ちをする。

「気安くとは言ったが・・・私に無関心なのはどうかと思うぞ!!」

『私の祖父も三傑ですし・・・魔術に感心はしましたよ?
 レイヂ様♡って言うとでも?それなら彼女達と回ればいい』

「ほぅ・・・」

『美悪魔なんて見飽きてますし・・・アズ・・アリスの方が立場を弁えてるのでマシです』

Aの言葉にレイヂが静かにキレる。

「言ったな?私よりも他の男がイイだと!?有り得ん!!
 存分に()の魅力を教えてやろう」

『解散の流れでしょ?』

「最初に言った筈だ私が・・・申し込んだと!」

『・・・交際ならお断りします』

「まだ時間はたっぷりある・・・交際も婚約もしていないのなら問題ない筈だ」

『いや・・・』

「まずは食事でもするか・・・あとは、どうしたら女は惚れるんだ?」

カツカツと歩きながら従者に相談を始めるレイヂ。

「占いは興味あるか?」

『ないですね』

「そうか・・・他は?」

却下され代案を従者から求めるレイヂ。
下の方で歓声が聞こえ、アメリが大きな魔鰐を蹴っていた。
そして抱えるのは入間。
Aは無表情になり、急ぎ立ち去ろうと決意する。

『来館した証明になる土産売り場とかあります?』

「ああ、確かに今なら空いて・・・いや、必要ないな
 休憩室に持ってこさせよう」

『休憩・・・確かに少し疲れました』

「ああ、すまない歩かせすぎたな」

Aの膝裏に手を入れ、軽々と持ちあげる。

『そういう意味では・・・』

「家柄的には私のが上だと思うのだが、何が問題だ?」

『逆に、何故私に執着を?』

「返しが全て面白い」

レイヂの思考が理解できず、溜息を吐く。

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作者名:E | 作成日時:2024年2月8日 18時

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