欲深いのは悪魔か人間か ５

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バラム先生の絵本は分かりやすいし
おじいちゃんの解説は楽しいし
アズくんの教え方は上手だし
クララは明るいし
クラスのみんなともあんな風に、一緒に考えて意見を出し合って
知らなかったな・・・
勉強って・・・楽しいんだ
みんなのおかげで勉強が楽しい
これはきっと、すごいことだ！！
そしてほんのちょっと・・・
これはほんのちょっと、思っていることだけど・・・
僕ってやっぱり・・・頭いいのかもしれない

入間２度目の勉強高揚(ｽﾀｰﾃﾞｨｰｽﾞ・ハイ)


『明日、本番だから予想問題のプリント配ります
　あくまで予想なので、外れても自己責任で！始め』

Aの無責任な号令で全員が必死に解き始める。
A自身は昨年の過去問を解く。



『はい、終了！隣の席と答案交換したら採点！』

シュシュっとペンの音が響く。

「赤点回避！！」
「同じく！！」
「イヤッホー！！」

ハイタッチをしたりテンション高く喜ぶ生徒達。

『本番明日だからね？ただの模擬試験だからね？』

Aが呆れたように念を押す。

「「勿論です！解けなかった箇所を重点的に仕上げます！」」

「おれ、遊び倒すんだ！！」
「明日終わったら計画経てようぜ！」

「あ、悪バイト数日だけって可能かな？途中で金欠になりそー」
「同じくーでも、せっかくの終末日なんだよなー・・・裏技使っちゃう？」
「あーあれな？確かに今回は裏技のが正解か！でもなぁ・・・」

『試験の結果で金利下げてもいいよ』

「「「是非！！頑張りますので是非！！！」」」

ヒソヒソと企んでいた師団員はAの囁きに感涙する。

『ん、なに？』

「あのさ、Aちゃんお金貸してくれたりするの？？」

リードが声を潜め訊く。

『給料から回収可能な生徒に限り貸してるよ』

「真面目に働くし悪さしないって誓約書書くから、紹介して下さい！」

『赤点なかったら考える』

「わかった！！」

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