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「わ、わかりました!本当にごめんなさいぃぃいい!!!」

「・・・本当に絶対、ダメだからね!」

数時間にわたる説教から解放された入間は頭を深々と下げ、バラムが溜息を吐く。

「そういえば、Aちゃんは何か用があったんでしょ?」

『・・・。』

「あー!もう、寝てるね!!」

Aに向き直ったバラムは、ソファに横になっているAに気づく。

「寝る時はブランケット被りなさいって言ってるでしょ?」

「え、ソコなんですか!?」

バラムの指摘に入間がつっこむ。

「ん?だって、風邪ひいちゃうでしょ??」

「・・・こんな無防備な姉さん初めてかもしれない」

ブランケットをかけたバラムが不思議そうに言う。

『オペラは悪戯が趣味だから、油断できないんだよ』

パチリとAの目が空き、覗き込んでいた入間が慌てて跳び退く。

「それで?」

『昔、勉強教えてくれたみたいに、入間用のもお願いできないかなって打診に・・・』

「・・・深刻だね」

「わー!!ちょっと、姉さんんん!!」

入間が赤面して答案を取り返そうとするも、バラムの手には届かない。

『一応、理事長にも勉強の件は指摘してきたんだけど、シチロウならいい方法思いつかないかなと思って』

「残りたいなら一夜漬けじゃなく、ちゃんと学習すべきだもんね
 ちょっと、考えてみる」

『ありがと』

「え?おじいちゃ・・・」

放心する入間を放置し、Aとバラムが何やら器材を片手に語りだす。

『あとね、ココが難しくて・・・』

「あーソレはコツがあって・・・」

『成程!』

「それはいいけど、自分の勉強は大丈夫なの?」

『ちゃんと復習してるし、問題ないよ。間違えたら家没収だよ?鬼畜じゃない?』

「一人暮らしさせてる事実が鬼畜でしょうに」

『そこは過保護なおじいちゃんが、上手いこと調整してるんだと思う
 ・・・じゃあ、よろしくね!』

「うん、気をつけてね」

「あ、姉さん僕も一緒に帰る!!ありがとうございました!」

入間がバラムに手を振り返し、慌ただしくAを追いかける。

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E(プロフ) - 亜神さん» ありがとうございます!修正しました!!勢いで進めてる節があるので教えてもらえると助かります^ ^ (2月29日 23時) (レス) id: 8cf1c0fe3b (このIDを非表示/違反報告)
亜神(プロフ) - ご迷惑でしたらすいません!長文失礼しました (2月29日 23時) (レス) id: 3b0614b16b (このIDを非表示/違反報告)
亜神(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても面白いです!報告なのですがページ2のカルエゴ卿の「他に隔離できる教室がないのだから、仕方ないだろう 亜神だけ特別扱いしたいのなら、私ではなくruby:理事長:保護者)へ訴えろ」とrubyになってないのが気になりました。 (2月29日 23時) (レス) @page2 id: 3b0614b16b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:E | 作成日時:2024年2月2日 23時

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