欲深いのは悪魔か人間か ５

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「うん、ムリだろ
　どう考えても３日で全員はムチャだって〜」

「ヌッ！？王の教室(ロイヤルワン)が欲しくないのか！？」

「いや、欲しいけどさ」

リードの弱気発言にサブノックが驚く。

「あれくらいの条件は想定の範囲内だ
　俺は・・・ムリなことだからこそ、意味があると思っている
　バビルスの全員を見返してやるチャンスだ
　やってやろーじゃねーか
　俺たちで教師全員籠絡！
　先方はお前だ！アンドロ・Ｍ・ジャズ！！
　カルエゴ卿の私物を盗る！！！」

「カルエゴ先生の私物を盗めって・・・俺はタダ働きがいっちばん嫌いなんだけど・・・」

「魔王の教室が手に入るだろ」

「ねーそれだけどさー正直、どうしても移動したい訳じゃないよ
　できたらスゴイと思うけどさ」

「うんうん、教師は３０名以上・・・３日で全員の許可書は難しいでござろうなぁ・・・」

「今の教室も、そんな嫌じゃないし
　はみだし者扱いも割と面白いし」

『そっか、じゃあ私の独立部屋にするね』

廊下で話す問題児達に書類を抱えたAが合流する。

「ね、姉さん！？ソレッ・・・」

『責任もって許可書を自作しろって言われて作ってたら、面白そうって押してくれた』

Aの発言と許可書に、興味なさそうだった問題児達の表情が変わる。

『そういう訳だから、今まで通リ遊んでなよ』

「姉さん、待ってくれ！即決しないで、少しだけ待って欲しいんだ！
　見ろよ！コイツ等も本心では移動したいんだッ！！」

『だって、楽して移動できるならのるでしょう？
　３日間何もせずに待っていれば移動できるほど・・・気楽な教室だと思ってるんでしょう？
　私が一人で集めれば単独確定・・・提案、ありがとね』

上機嫌で入間の頭を撫で、Aが立ち去る。

「入間様、言葉は届かないでしょう
　腑抜け集団を引き連れる必要が本当におありですか？」

「アリス、違う・・・こいつ等だからこそ意味がある。ついてこい」

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