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ページ12

『・・・え、私が悪人みたいな扱いなの?』

陰湿な笑みを浮かべ、ご機嫌のカルエゴ。
葬式のように暗い問題児達にAは溜息を吐く。

『ちゃんと全員参加(・・・・)で集めれたみたいだし、頑張ったんじゃない?
 もう、入っていいですよ〜』

ガラリと職員室の扉をAが引く。

「イルマくん居る?Aちゃんが受け取ってくれなくて自分達で持ってこいって・・・」
「職員室初めて入ったヨ」
「Aちゃんから許可書はもらっててね、署名するかは俺たちに委ねるって初日に言われて」
「休みの奴とか、旅行行ってるアホからの回収は大変だった!」

『ご苦労様』

「「「自分の分だけ回収は酷くない?」」」

『自立したい弟を見守る優しい姉だったでしょ?』

職員達が否定のように首を振り、Aと軽口を叩き和やかな空気が流れる。

「なんで・・・」

「ん?だって、困ってるんだろ?
 イルマくんにはいつも校舎の補習を手伝ってもらってるし」
「店番もなされる」
「イルマの食べっぷりは食堂班みんなの良い刺激になってるヨ!」
「兄ちゃんたちも色々手伝ってくれたんだろ?」

「いつも手伝ってくれて、ほんと助かってるよ!」
「また掃除の裏技、教えてね!」
「次の草むしり勝負は負けないからねー」
「一緒に荷物運んでくれてありがとう」
「なにかあったら言えよ!」
「俺たちはさぁ・・・イルマくんのファンなんだから!」

「フッフッフッフ・・・アッハッハッハ・・・そうか!ファンか!!・・・感謝する」

職員達の言葉に、胸が温かくなり嬉しくなるイルマ。

「「「・・・で、いいんですよね?ボス!!!」」」

『いや、コレは私関係ないって言ったでしょ?追加報酬はありません』

職員達がAの言葉に舌打ちと落胆をする。

『職員は副業可だから、生徒の素行調査してもらって・・・買ってるだけの関係だよ?
 だから、任意ってあれほど念押したのに〜』

「「「鬼ぃぃ!!」」」

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E(プロフ) - 亜神さん» ありがとうございます!修正しました!!勢いで進めてる節があるので教えてもらえると助かります^ ^ (2月29日 23時) (レス) id: 8cf1c0fe3b (このIDを非表示/違反報告)
亜神(プロフ) - ご迷惑でしたらすいません!長文失礼しました (2月29日 23時) (レス) id: 3b0614b16b (このIDを非表示/違反報告)
亜神(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品とても面白いです!報告なのですがページ2のカルエゴ卿の「他に隔離できる教室がないのだから、仕方ないだろう 亜神だけ特別扱いしたいのなら、私ではなくruby:理事長:保護者)へ訴えろ」とrubyになってないのが気になりました。 (2月29日 23時) (レス) @page2 id: 3b0614b16b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:E | 作成日時:2024年2月2日 23時

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