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「選んでください」

「えっ・・・」

「入間さんがコレを着て(くろむ)とのブロマイドを撮るのか、Aさんが新人アクドルとしてデビューするのかを!!」

「なっなんっ、なんでですか!?ひぇえ・・・」

入間が困惑してAの背に隠れる。

「わっ、私だって、イヤですよ!
 でも”あの謎の3人組アクドルは誰だ”って問合せが凄いんですよ!
 写真の1枚でも出さないとおさまりがつかないんです!
 もしくは、アレを超える話題性のある出来事!!」

『私に何の関係があるの?
 観客を皆殺しにしていいなら考えるよ?』

興奮しながら話すケロリに、嫌悪を露にAが告げる。

「ダメに決まってるじゃないですか!!

 もう!イルマさんが責任とって着てください!!
 草でも数えてれば終わりますから!!」

Aの勧誘を素早く断念し、入間に衣装を着せるケロリ。

「そっそういう問題じゃ・・・ちょっ、やめ・・・姉さん、助け・・・」

入間が涙目で抵抗し、もつれた拍子に倒れる。

「っと、姉さん・・・ごめんなさいっ、わざとじゃなく・・・えっと・・・」

「いっ、いるま・・・きっ貴様という奴は・・・
 着るだけでは飽き足らず、姉であるAをおっ、押し倒すなど・・・」

事故であるにも関わらず赤面する入間。
運悪く遭遇したアメリに誤解され、パニックを起こす。

「ちがっ、アメリさんこれは・・・」

「何時までAを組み敷けば気が済むんだ?
 もしや、Aの趣味で、させられているのか??」

元凶のケロリは静かに離脱していた。

『強引なアクドルの勧誘から身をていして庇ってくれただけで・・・』

「そんな訳なかろうッ!!来い!!」

鬼の形相で問答無用というアメリ。
Aは溜息を吐き、入間の衣装を脱がせる。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時

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