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「姉さん！！あのっ、指輪さんって喋りますよね！！」
廊下で入間が叫びながら、Aに抱き着く。
痛い子を見る視線を感じながら、Aは溜息を吐く。
『聞いた事ないけど、おじいちゃんなら知ってるんじゃない？』
「そっか！おじいちゃんが悪食の指輪って教えてくれたし！」
理事長室へ誘導しつつ、どうしたものかと思案する。
「いや、指輪は喋らないよ・・・」
サリバンが冷や汗を流し、困惑している。
「悪食の指輪は魔力をためこむ魔具だもの・・・自我とか、ないないない」
全力で否定するサリバン。
「でも、実際に喋りだして・・・あっ、姿は見せれないんですけど」
入間が慌てたように必死に訴える。
「うんうん、疲れてるんだね
あったかいミルク飲むかい？」
サリバンが優しく言い、ホットミルクを差し出す。
「いえっ、その・・・ありがとうございます」
素直にミルクを飲む入間。
オペラが優しく肩を叩き、ベットで休むようすすめる。
「Aちゃんが冷たくしすぎたの？」
『突然、ああなったから知らない』
サリバンがヒソヒソとAに訊く。
「僕、疲れてる訳じゃ・・・って、このベットは・・・」
入間がベットで騒ぎ、何故か赤面して全力で部屋をでる。
「およ？」
「入間様に何を吹き込んだんです？」
『知らん、廊下で”喋る指輪さんが”って大きな声で抱き着かれて迷惑だったから連れて来たのに』
オペラに対し、不快そうにAが言う。
「・・・入間君のために、暫くウチに泊まってくれない？」
「・・・色々あって、お疲れのようですし、一番A様に懐いてますし・・・」
『厭だよ、なんで私が・・・』
「お願いだよ！入間くんが心配なんだ！！」
『知らん』
これ幸いと、連れ戻す方向に誘導する２人にAも部屋を出る。
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作者名：E | 作成日時：2024年1月28日 17時
