・ ページ49
「さあ姉さん座ってくれ！」
職員室の視線を一身に浴び、Aが溜息を吐く。
ソファーに座ると足を組み、怠そうに背に凭れる。
「貴様は遠慮という言葉を知らんのかッ！」
Aの態度にカルエゴがたまらず突っ込む。
『最近、こんなのばっかで、慣れました』
「慣れるなッ！くつろぎすぎだ馬鹿者がッ！・・・で、入間何の用だ？」
「先生も姉さんの教室移動に頭を悩ませてただろ？
・・・問題児クラスの教室移動を要求する
俺の姉さんに、今の環境は悪辣すぎるッ！！」
「キサマッ・・・突然、行軍してきたと思ったら、なんだその犯行声明文は・・・
そして、なんだそのキャラは・・・」
カルエゴが本気で引き、Aを見る。
『思春期だから好きにさせてる』
「いやいや、姉さんだって嬉しいだろ？
それとも俺達も含め嫌で、一人で移動が望みだと言うのか！？」
『・・・独立も有りだね』
必死の入間に、Aが突き放し教師陣は静かに笑う。
「・・・っく、手強い・・・だがッ！」
入間が気合を入れるように深呼吸をし、Aからカルエゴに向き直る。
「ふいっ 落ち着くお茶ですよ〜」
『ありがと』
「・・・どうも」
スージーの差し入れに入間は戸惑いながら礼を言う。
「Aちゃん、お菓子食べる？」
『何があるの？』
「色々あるよ〜」
ダリの差し出す箱から適当に菓子を取り出すA。
『入間は何が欲しいの？』
「えっ・・・俺は・・・コレを、いただきます」
「うん、お食べ〜」
「「「俺/僕/私もお菓子欲しい」」」
問題児達がダリからお菓子を受け取る。
『え、先生も欲しかったんですか？』
「いらんッ！！」
『ダリ先生、どれが欲しくて見てたと思います？』
「う〜ん、食べてるの見た事ないからなぁ・・・コレとかどうかな？」
「姉さん!!俺、大事な話してる!!」
教師とAに流されていた入間が、耐え切れず叫ぶ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年1月28日 17時
