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ぃぃいい・・・痛いぃ!!

『大丈夫、ちゃんと(・・・・)と病院で治る程度に留めるから』

背筋が凍る程冷たい声で、Aが骨を折る。

「ちょっと、悪ふざけがすぎて・・・未遂だったではないかッ!!」

『未遂?私の時間をどれだけ無駄にしたと?』

涙を流し、ボキンという嫌な音と激痛に悶絶するシネル。

『会長が解けたら、次は私が標的(ターゲット)とか言ってたよね?
 随分と舐めてくれたんだ・・・当然、覚悟のうえでしょう?』

「・・・グッ・・しかし・・・香水を浴びる程度で・・・やり過・・グァア・・・」

『話せるうちは大丈夫、ちゃんと綺麗にくっつくように折ってるし・・・むしろ丈夫になるんじゃない?』

「・・・修羅かッ!少し、会長との百合展開を望んだ・・・グッ」

苦痛が麻痺してきたのか本音を漏らすシネル。
Aが飽きたように腹を蹴り飛ばす。

「Aちゃん怖い、ヤバイ」
「・・・教師が、こない」

入間に頼まれた犯人を見つけた2人だったが、先客の存在に物陰に隠れ・・・今に至る。

『・・・まだ、いいでしょう?』

「ダ〜メ!流石にこれ以上は、キミの為にも良くない・・・けど、停学になって僕の屋敷に帰って来たいなら止めないよ?」

サリバンの言葉にAは舌打ちをする。

「ああ、ちょうど良かった。
 彼が何者かに襲撃されたようで、医務室に運ぼうかと話していたとこだったんだよ」

たまたま(・・・・)通り過ぎたブルシェンコがシネルに半永久(ヒール)を施す。

「後はお任せください、Aちゃんも私に任せて行きなさい」

『・・・よろしくお願いします』

Aはサリバンに合わせるように答える。
綺麗に折った為、流血はなく証拠はなにもない。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時

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