・ ページ34
「イルマさんは変わらず優しいですね
私、学校がよくなればいいと思います
でも、それを、
失敗するのが怖い！
私のせいで、皆さんが悪く言われるのが怖い！
皆さんのっ、期待を裏切るのがっ、怖い
・・・ならいっそ、Aさんの言う通り、逃げ出して
会長なんてやめて、フツウの女生徒として
授業を受けて、イルマさんと本を読んで、お茶をする
そんな平穏な日々をっ
イルマさんが・・・あなたが今の私を、受入れてくれるならっ
私はずっと、あなたと一緒に・・・」
「それは、
・・・会長は僕にそう言ってくれました
貴女はいつも野望にまっすぐで
自信をもって、自分の野望のためなら
どんな困難も打ち破る
その姿勢に、みんな憧れていたんだと思います
貴女は自分の本当に、したいことをするべきです
それが生徒会以外でも出来るなら、やめたっていいと思います
だって、皆さん言ってましたから
自分たちは会長ではなく、アメリさんについていくんだって」
「でもっ、今の私は気弱でっ・・・どんくさいし指示も出せない・・・」
「大丈夫です、フォローします・・・顔をあげてください
どんな姿でも、性格でも、夢を追う貴女は・・・すごく素敵な女性です
ずっと、全力疾走してたら疲れちゃいますよ
大丈夫です、ペースを落としても歩き続ければいいんです
姉さんが手を差し伸べる程、魅力的な悪魔なんですから・・・自信を持って下さい」
アメリの顔に両手を添え、優しく笑う入間。
ボフンと赤面し、恥ずかしそうに背を向ける。
「・・・イルマさん、私、全力で挑みます！
今度こそAさんに、私の
応援していただけますか？」
「勿論！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年1月28日 17時
