欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ32)

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「談話室で待っててって、言われたけど
　どこいったんだろう、会長・・・」

「そりゃ、お前・・・女子だもの
　色々、準備があるのっさ」

「アリさん！良かった！僕ききたいことが・・・」

「はーーい、はいはい
　ちょーっと気軽に話しかけないでくれます～？
　やっと、外に出られるようになった
　俺ちんをさしおいて～～
　会長ちゃんとイチャコライチャコラ
　大好きなAちゃんにベタベタ甘え腐って・・・おい、コラッ！！」

「ちがっ・・・ごめんっ、でも仕事がすごく忙しくて・・・」

「まぁ？私も？”仕事と私どっちが大事！？みたいなブスなことは言わないけどぉ～～
　誠意(・・)って、大事じゃな～い？」

アリの言葉に入間は正座して深々と頭を下げる。

「放っておいて、すいませんでした」

「うん」

「会長の魔術について、アリ様の意見をください」

「うム」

「お願いします」

「フッフッフ・・・も～う
　アリさんがいないとだめだな～イル坊は！
　見た所、会長ちゃんの魔術はほぼ解けてる
　Aが根気よく魔術を解く努力してたろ？」

「え！？本当！？」

「だが、問題がひとつ
　魔術ってのは、かけられた者によって影響が違うのっさ
　炎が得意な悪魔に、氷の魔術はよく効くし
　陰鬱な者に、気持ちを沈ませる呪いは効かない
　恐らく会長ちゃんの中のなにか(・・・)に改変魔術がひっかかってる
　だから、戻れない
　きっかけさえあれば、完全に戻るんだろうが・・・」

「なにかって・・・」

ノックの音にアリが指輪に戻る。