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「Aさん、教室に不満がおありでしたら、是非私の教室でご一緒に!」

「ダメです!姉さんと学年が違うでしょッ!僕と一緒に・・・」

アメリと入間に手を引かれ、Aが怠そうに溜息を吐く。

「・・・さすがに、それはダメだと思うわ」

「そうでしょうか?今の私をAさんに知って頂く良い機会だと思うのです!
 勉強でしたら私が力になれますし・・・」

モモノキが呆れたように言い、2人をAから引き離す。

『・・・アメリが、そんなに言うなら教えてもらおうかな?』

「貴様、調子に乗るなッ!塔を跨がれると私が面倒だッ!!」

「はい!・・・先生、私が責任を持ってAさんを更生致します!」

「私欲にまみれた言葉を信用できる訳がなかろうッ!」

嬉しそうなアメリに、カルエゴが冷たく言う。

『あれ?カルエゴ先生は私の迎えが本当に好きですね?』

「んな訳あるかッ!!」

「先生、大丈夫です!僕が姉さんを教室まで送ります!」

入間がここぞとばかりに挙手をする。

「教室くらい一人で行けるだろう?」
「なんで、こんな展開になったんだっけ?」
「もう、会長の全てが可愛い」
「わかるわ〜新たな一面って思うと、和む〜」

『反対のが多いから、次の機会ね』

アメリの頭をポンポンと撫でるA。

「ええ、いつでもお待ちしていますわ」

嬉しそうに笑うアメリに、生徒会メンバーのみならず、教師陣も胸を押さえる。

「姉さん、行きましょう!!」

『入間は一人で歩けるでしょう?』

手を差し出す入間の横を通り過ぎる。

「ぼ、僕も朝の鍛錬でふらついてて・・・」

必死に言い訳を考える入間にAは溜息を吐く。

『鍛錬を本格的に検討した方が良いって、オペラに進言しとくよ』

「え!?待って、嘘です!」

『知ってる・・・決定権はオペラじゃなく、おじいちゃんだからね』

「本気じゃないですよね!?えっ、姉さん・・・揶揄ったの!!酷い」

仲の良い2人を見送り、アメリは胸が痛む。

「やはり、私は・・・」

「会長、何か言いました?私達も教室へ行きましょう」

「いえ・・・参りましょう」

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作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時

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